おばあちゃんの知恵袋
■おなかをこわした時の
おばあちゃんの知恵袋
〔1〕下痢に梅干
下痢や食中毒に対して、
梅干の殺菌力は特筆ものです。
今のようなよい薬がない時代では、
梅干が疫病の薬として、
用いられていたことがありました。
その当時、梅干は赤痢や疫痢など、
人の命を奪う病と闘う、
唯一の武器だったのです。
そしてその効果は高く、
そのため、朝梅干を食べると、
一日の難(病)からまぬがれる、
という意味で、
「梅はその日の難逃れ」と
いう諺にも残るようになりました。
梅干の持つ酸と塩の抗菌作用や、
クエン酸やリンゴ酸の働きで、
梅干は下痢などの時に、
頼もしい力を発揮してくれます。
〔2〕りんごのすりおろし

りんごには整腸作用のある、
ペクチンが豊富です。
ペクチンの働きで、
腸内細菌の善玉菌が活性化。
ビフィズス菌や乳酸菌が、
弱った腸を元気にしてくれます。
またペクチンは弱った胃を、
やさしく整える作用も。
下痢の時は消化の良い
すりおろしたりんごを
食べましょう。
〔3〕ハチミツ茶

緑茶とハチミツでつくる
ハチミツ茶には、
ゆるくなったおなかを、
正常に戻す働きがあります。
緑茶にはタンニンという成分が
含まれていますが、
タンニンには便を硬くする作用が
あるのです。
またハチミツには、
腸の善玉菌が好むオリゴ糖や、
整腸作用のあるグルコン酸が豊富。
下痢の時には、ハチミツは、
意外な力を発揮してくれます。
・ハチミツ茶の作り方
ハチミツ茶の作り方は簡単です。
湯のみにいれた緑茶の中に、
スプーン1杯のハチミツを、
混ぜるだけです。
ゆっくりかき混ぜて、
熱いうちに頂きます。
〔4〕即席煮りんご
「りんごのすりおろし」のところでも
述べましたが、
りんごには腸に良い成分が豊富です。
カリウムや食物繊維のペクチンが、
おなかの善玉菌を元気づけ、
腸の働きを活性化します。
このりんごを煮た
「煮りんご」は消化がよくて、
おなかをケアする食べ物として、
昔から伝えられています。
・作り方


一口大にカットしたりんごに、
ラップをかけて、
電子レンジでチンすると、
おいしい即席の煮りんごが。
レンジで加熱する時間は、
500Wの場合で2分間から3分くらい。
りんごには適量のはちみつをかけると、
おいしくて、腸にもいいのです。
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