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暮らしに役立つおばあちゃんの知恵袋

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〒879-1505大分県速見郡日出町
川崎1612番地1

洗濯の知恵

−洗濯−

(1)洗濯の知恵
1洗う

■洗剤
・洗濯に必要な洗剤は?
洗濯をするに際して、洗剤はどれがいいのかな、と迷う方も。通常「一般衣類用洗剤」とは弱アルカリ性の合成洗剤や石けんをさし、粉末や液状タイプなどがあります。絹などのデリケートな衣類は「おしゃれ着用洗剤」で洗いましょう。 まずはこの二つをそろえておけばよいでしょう。

・洗剤の洗浄力アップの方法
洗剤を水によく溶かすことが、洗剤を効率的に使って洗浄力をアップさせるコツです。洗濯する衣類を入れる前に、水の中に洗剤を入れただけの状態で洗濯機を回します。できれば低水位に水を入れて、洗剤の量は標準通りに。1分ほど回して洗剤を泡立てたら、水を標準量まで加えます。あとは衣類を入れて通常の洗濯を。こうすると洗剤が水によく溶けて、洗浄力が強くなります。

・洗剤の洗浄力
液体洗剤のイラスト

洗剤の洗浄力はアルカリ度で判断します。一般的な洗濯用の洗剤は弱アルカリ性。一方おしゃれ着用の液体洗剤は中性です。洗浄力はこの場合、比較すると前者の方が優れています。アルカリ度が高いほど、洗剤の洗浄力は強いからです。しかし洗浄力が落ちる分、衣類へは優しい洗い上がりとなるため、おしゃれ着を洗う場合は、中性洗剤の方が安心なのです。

洗濯中に洗剤は足さない
洗剤が溶けた液は、泡が立つ間はまだ洗浄力が残っています。しかし泡が出なくなったら、洗浄力は終了。水も洗剤もいっしょに変え時です。この時にもったいないからと、効力が落ちている洗剤液にさらに洗剤を足して洗っても、洗剤が水に溶け切らないため、洗剤の力は発揮できません。

洗剤の溶け残りは肌のトラブルに
洗剤の溶け残りが洗濯ものに残っていることがよくありますね。溶け残りは肌のトラブルを引き起こすことがあり、また衣類の色あせを促す作用も。洗濯はまず洗濯機に洗剤の量に適量の水を張ったら、洗濯ものは入れずに、1分ほどからまわしをします。すると洗剤がよく水に溶けて、溶け残りが防げますよ。または洗剤をペットボトルに入れてぬるま湯を足し、思い切り振って完全に溶かしてから使ってもOKです。

・漂白剤は何を使う
漂白剤には酸素系漂白剤と塩素系漂白剤があります。酸素系漂白剤は漂白力がおだやかなため、柄物にも使えます。また界面活性剤も成分としてあるため、洗剤のような働きも。酸素系漂白剤のうち粉末タイプは弱アルカリ性で、酸性の汚れである油汚れを落す力がありますが、動物性タンパクのウール製品や絹製品の繊維は、アルカリ性洗剤だとタンパク質が溶ける可能性があるため、酸素系漂白剤の粉末タイプは厳禁です。液状タイプは弱酸性のため、こちらを使用します。塩素系漂白剤は漂白力が強烈ですので、衣類の色や柄なども落としてしまう場合が。使用する場合は、慎重に。


残り湯・つけおき
・おふろの残り湯パワー!

ふろの残り湯のイラスト
衣類の汚れは20度以上のお湯で落ちやすいため、まだぬるいお風呂の残り湯は強力な洗濯の助っ人です。また酵素を使ったバイオ系の洗剤の場合、30度くらいで酵素が働き始めます。残り湯の汚れも、洗剤の海面活性作用により付着を防げるので、心配ご無用です。残り湯は何も節水だけが目的ではなかったのです。でもすすぎは必ず新しい水でおこないましょう。

軽度の汚れはつけ置き洗いはしない
油汚れなど落ちにくい汚れがついた洗濯ものは、洗剤を溶かした液にしばらくつけ置き洗いをすると、洗剤の酵素や成分が頑固な汚れを分解してくれるため、汚れが落ちやすくなります。しかしだからといって軽度の汚れも同じように洗剤液につけ置き洗いをしてしまうと、洗剤の酵素でせっかく分解された汚れが洗濯ものに再度吸着してしまい、かえって汚れてしまうことに。


■糸くずや汚れ防止
・黒系衣類は糸くずに気をつけて洗濯
黒や紺系の衣類は、糸くず付着防止に、ネット(ストッキングでの代用可)に入れて洗濯するのが基本。うっかり忘れて、糸くずや綿ぼこりがたくさんついてしまったら、タマネギなどが入れられているナイロン製の野菜ネットをボールのように巻いて衣類をこすると、細かいくずまですっきりとれますよ。

汚れのひどいソックスはビン洗い
通常の洗濯では落ちない、ソックスのひどい汚れや、かかとやつま先の黒ずみ。そんな汚れに頭を抱えるときは、ソックスをビン洗いしましょう。ふたつきのビンの中にソックスを入れて、ソックスがかぶる量のお湯と、洗剤を入れます。ふたをしっかり閉めたら、1分ほど上下にシェイクします。手でもんであらうよりも、カンタンでよく落ちます。

新品パジャマは洗濯をして使う
新品のパジャマは使う前に必ず洗濯しましょう。買ったばかりだと洗濯していないため、化学物質がいろいろ付着しており、特に皮膚トラブルを起こす怖れのあるアレルゲンがついています。また洗濯糊により、吸水性が悪く、着心地も悪いのです。


からみ防止
・洗濯する時ファスナーは閉めておく
ジャンパーやウインドブレーカー等を洗濯する時、ファスナーが開いたままだと、ほかの洗濯ものがファスナーに引っかかって生地が傷んだり、ほころんだりすることがあります。ファスナーは閉めておきましょう。また開いたファスナーが洗濯機の水流で変形してしまい、開け閉めがスムーズにいかなくなる怖れもあります。

シャツのそでのからみあいを防止
洗濯機で洗濯中に、洗濯物が絡まりあって困ることが。その多くは長そでのシャツが互いにからまっていますが、こうしたことを防ぐには、洗う際にそでを肩口から内側にひっぱりこんでおき、ボタンを全部とめておけば、絡まりを防止できますよ。

Tシャツの首まわりは輪ゴムでしばって
Tシャツは困ったことに、洗い続けていると、首まわりが特に伸びてしまうことが。こういう場合は、首まわりを輪ゴムで縛っておきます。そうすると伸びを防げますよ。干すときはゴムを外してから物干しへ。



すすぐ
・酢ですすぐとふんわり仕上がりに
酢は柔軟剤の代用に。洗濯が終了した後、最後のすすぎに酢をくわえると、まるで柔軟剤のような効果が。水45リットルに対して、大さじ3杯の酢が目安です。これは酢が洗剤を中和するため。殺菌効果や消臭効果も酢にはありますよ。

・砂糖でストッキングを長持ちさせる
すすぎの時にスプーン1杯の砂糖を加えると、ストッキングの繊維が丈夫になりますよ。



色落ち防止
・木綿の服の色落ちは塩で防ぐ
洗剤と同じ量の塩を洗濯時に加えるだけで、木綿の色柄衣類の色落ちが防げます。塩に含まれるマグネシウムやカルシウムなどの金属イオンは、衣類に使われている染料と結びつくと、染料を安定させる働きがあります。

すすぎの時の酢で色落ち防止
酢のイラスト
洗濯機のすすぎ時に、酢を1カップ加えることで、色止めになります。酢には柔軟効果もありますよ。

・黒系衣類の色落ち防止
@裏返しにして洗濯ネット
衣類の退色のおもな原因のひとつに、水道水があります。水道水には退色作用のある塩素が、通常1リットルに1ミリグラム含まれています。微量ですが、それでも素材によると色落ちすることがわかっています。特に洗濯後の長時間のすすぎには気をつけたいもの。というのも洗剤の多くは、塩素による色あせ防止の成分が入っているものの、長い時間すすぐことで、その力がなくなるからです。黒系衣類の色あせ防止は、塩素による被害を食い止めるために、裏返しにして洗濯ネットに入れて洗いましょう。
A洗う時に大さじ3杯の塩
また黒系衣類を洗う洗剤は蛍光塗料を含まないものを使いましょう。洗った後に蛍光塗料の光る成分が衣類に残っていると、白っぽく目に映ることが多いからです。なお洗濯中に塩を大さじ三杯加えると、さらに色落ち防止が強化されます。干すときも紫外線による退色防止のために、裏返しにして、直射日光を避けて陰干ししてください。
Bすすぎの仕上げ時にビール
黒い衣類は時間とともに、白っぽくなってしまいますね。こういう時はすすぎの仕上げ時に少量のビールをいれると、黒さがある程度戻りますよ。

・塩で新品ジーンズの色落ち防止
ジーンズなどの合成染料の衣類は、おろす前にたらいの水に塩大さじ1を溶かした塩水にひと晩つけておくと、ジーンズの色落ち予防に。洗濯機のすすぎのときに、酢1カップを加えても同様の効果が。
洗濯ものに塩を大さじ1入れる写真

何度も洗ったジーンズの色落ち防止
ジーンズを何度も洗濯機で洗うと、色落ちすると同時に、すりきれてしまう怖れが。こういう場合は、ジーンズを裏返して洗えば、色落ちにもすりきれにも同時に対処できます。洗うのは水で行って。お湯だと色落ちを進めることも。

色落ちジーンズの色を復活させる
色落ちしてしまったジーンズの色を呼びもどすには、買ったばかりのジーンズと一緒に洗うこと。新品のジーンズから溶け出た染料が、色落ちした方へ移っていきます。水やお湯ではなくぬるま湯で洗濯すると、新品の色がより早く落ちますよ。



4黄ばみ対策
黄ばみ対策のページへジャンプします



セーター

手洗いは押し洗いが基本
セーターなどの手洗いは押し洗いが基本です。
1洗面器などの容器にぬるま湯(30度程度)と適量の中性洗剤を溶かします。
2セーターを前身ごろがみえるようにたたんでから、ぬるま湯に浸します。
3両手で洗濯ものを押し洗いをしていきます。20回ほど行ったら、お湯をかえます。この時水に変えてしまうと、セーターが縮んでしまうので注意して(途中で水に変えるような場合は最初から水で洗濯をしてください)
。変えたお湯の中で20回ほど押しながらすすぎます
4お湯がまた汚れたらかえます。衣類から汚れた泡が出なくなるまで押しすすぎを続けます。
5泡が出なくなったら水切りをして洗いは終了です。
6脱水はセーターを両手で挟むようにしてしぼります。または洗濯機の一番弱い脱水に20秒かけましょう。

セーターの手洗いは1枚ずつ
セーターを手洗いしたら、色が落ちたり縮んでしまった−。こういう経験がありませんか。それは一度に何枚も一緒に洗ったから。長時間のお湯漬けは、色落ち・縮みのもとなのです。手洗いは一枚ずつが原則。結果的にこちらの方が素早く行えます。

セーターの脱水はバスタオル
手洗いをした後、洗い終わったセーターを手でしぼろうとすると、形崩れを起こしてしまいます。また力まかせにおこなったら、生地をいためる原因にも。こういう時はセーターを両手でやさしくおして水を抜きます。次にバスタオルに挟んで四つ折りにして、ビニールまたはポリエチレンの袋に入れます。上から十分に体重を乗せて袋に圧をかけると、予想外の水分が絞れますよ。



(2)干す
洗濯ものを干している写真

干す効果は風通しにあり
洗濯ものを早く乾かす条件は、実は日当たりではありません。風通しこそがキモなのです。風通しの悪い場所で洗濯物を干すと、たとえ日光がさんさんと注いでいても、洗濯ものが乾くのは、日光が当たっているところだけのまだら乾きになってしまいます。反対に多少日当たりが悪くても、風が吹き抜ける場所で干せば、衣類は早く乾きますよ。

強風の時に洗濯物を干すには
強風の時に洗濯物を干すと、ハンガーごと飛ばされてしまいますね。こういう時はハンガーのフックを物干し竿やロープにかけずに、ハンガー自体を竿やロープに通せばいいのです。これなら風で飛ばされることがないうえ、風で洗濯物がおどることも少なく、近くにあるものに触って汚れる心配もありません。

部屋干しは通気をよくして臭いを防ぐ
部屋干しで早く乾かすには、なんといっても風の通りをよくすること。窓が2か所以上あるなら、風の通り道ができるように窓を開けて洗濯物を干します。その際、洗濯ものがくっつかないようにハンガーにかけて。扇風機の風を洗濯ものに当てておくと、乾きが早いうえに、雑菌の繁殖をおさえて臭い防止に。

・乾かないときは下に丸めた新聞紙を置く
部屋干しの洗濯物が乾かないときは、洗濯ものの下に丸めた新聞紙をいくつか置いておきましょう。新聞紙の吸湿力は高くて、洗濯ものの湿気はもちろん、部屋の湿気まで吸い取ってくれます。洗濯ものが早く乾きます。木炭でも同様の効果が。

洗濯ものは15時頃に取り込む
日光は正午が一日で一番強いといわれています。洗濯ものを干す際は、この時間帯を利用しない手はありません。理想的なプランは、午前中に洗濯して干して、正午から14時くらいまでの日差しの下に乾かして取り込むというもの。昼下がりを過ぎて日の光が弱くなるにつれて、外気の湿度は高くなっていきます。取り込みが遅れると、せっかく乾いた洗濯物がまた湿ってしまうことに。
ぎりぎり15時までには取り込みを完了しましょう。

衣類に洗濯ばさみの跡を残さない方法
薄手の衣類や下着などを洗濯ばさみを使って干した時、挟んだ部分に生地が引っ掛かって傷んだり、跡が残ることがありますね。そんなときは挟む部分にラップを挟んでおくと、傷もつかず跡も残りませんよ。

ビシッと決まって洗濯ジワが少なくなる干し方
洗濯したら、干す前に両手でシワをたたき、引っ張り伸ばします。これは服が濡れている間に行って。するとアイロンがけするときに、シワが少なくて手間が省けますよ。厚手の衣類の場合は、手で挟むことができないので、ハンガーに吊るしてから、両手で挟んでたたきましょう。その際、縫い目部分を軽く両手で引っ張ります。濡れていると縫い目は縮んでいて、シワになりやすいからです。

知っていると差が出る干し方の裏技
洗濯物を干す際、型崩れが心配ですね。こういう場合は肩幅にあったハンガーを使うと型崩れ予防に。また生地の変質や変色を防ぐには、干す場所も考えましょう。毛、絹、ナイロンものは日光に当たると繊維が変質することも。必ず陰干しをして下さい。色の濃い生地も色あせしやすいため、変色を防ぎたいなら陰干しを。また早く乾かすには、濡れた衣類と衣類がふれあうのをさけましょう。この場合、針金ハンガーよりも、しっかりした木製などの太めのハンガーを用いましょう。ちなみに軽いポリエステルものは脱水はあまりかけずに干した方が、水分の重さでシワができにくい特質がありますよ。

厚手のパンツは裏返して
ジーンズなどの厚手のパンツは乾きが遅いですね。乾いたと思ってイザ取り込むと、ポケットなどがまだ半渇きだということも。そこでひと知恵。厚手のパンツは裏返して干しましょう。こうするとポケットなどの裏側の一番乾きにくいところから乾いていきます。洗濯ものが取り込みやすいのです。

色物・柄物のブラウスは裏返して
コットン、レーヨン、麻の素材の色物・柄物のブラウスは、色あせしやすい染料が使われていることが多いため、日光に当たると変色退色する場合があります。こういう時はブラウスを裏返しにして干しましょう。

ハンカチはガラス窓に貼って干す
洗ったハンカチは日当たりがいい窓に貼って乾かします。窓ガラスをよく拭いて、水分が残っているハンカチを伸ばすようにして貼り付けましょう。乾けばアイロンがけいらないピンと張った状態に。

ウールのセーターは陰干しで
ウールのセーターは繊維の特質上、日光に当たると黄ばみやすい性質が。特に変色が目立つ白などの色柄は気をつけて。干す場合は風通しが良い場所で陰干しにするか、室内で。

伸びやすいニットのセーターの袖口は
ニットのセーターの袖口は、干しているときに伸びやすいもの。洗った後に袖口を輪ゴムで軽くしばって干せば、乾いたときに繊維が適度に縮んで、弾力が長持ち、伸びが防げます。

・ニットはテーブルやお風呂のふたの上の平干しで
型崩れしやすいのがニットの難点です。そこでニットは伸びないように平らなところでの陰干しを心がけたいもの。そこでテーブルにタオルを敷いてその上で乾燥させたり、またはお風呂のふたの上に広げて。

シーツを干す極意はカンタン
シーツは大きくて、干した後に待っているアイロンがけが手間な洗濯ものですね。アイロンがけに悩まないように少しでもしわを減らしておきたいものですが、そのコツって簡単です。干す前にシーツを四つ折りや八つ折りにして、きちんとたたみます。次に両手でシーツを挟んだら、上から叩いて、できるだけしわを伸ばしておくのです。シーツの四隅をピンと伸ばしておくと、後のアイロンがけが楽になりますよ。

シーツが干せないときはピンチハンガーを使う
洗濯ものの量が多くてシーツが干せなかったり、ベランダが狭い場合は、シーツのような太物を干すときは、ピンチハンガーを使います。シーツをジグザグに折って、ピンチハンガーに屏風干しにするのです。この干し方だとどの方角からも風が当たって、早く乾きますよ。





かしこく洗濯♪
女性が楽しく洗濯しているイラスト