霊訓ノート1
人生は自分で計画してきている
地上に生を享ける時、地上で何を為すべきかは魂自身はちゃんと自覚しております。何も知らずに誕生してくるのではありません。自分にとって必要な向上進化を促進するにはこういう環境でこういう身体に宿るのが最も効果的であると判断して、魂自らが選ぶのです。……運命全体としての枠組みは出来ております。しかしその枠組みの中で、あなた方が計画した予定表(ブループリント)に従いながらどれだけ潜在的神性を発揮するかは、あなた方の努力次第だということです。
なぜ自分はこの仕事が好きなんだろう。就職が決まったあの仕事の方が得なのに、あまりお金にならないこの仕事がどうしてもしたい。
あなたはこういう経験はありませんか?
またはこの人のことを本当に愛しているのに、なぜか結婚に踏み切れない。生き方がどこかで違うようで、この先深刻な迷惑を相手にかけてしまうような気がする。こういう体験もあるかもしれません。
私たちは霊界からこの地上界に下生する際、どんな人生を送るかをあらかじめプランしてきているとシルバーバーチは語ります。それは家庭環境から生まれてくる国や土地、身体の状態、どんな仕事をするかを決め、どういう人が両親となりどういう相手と結ばれるかなどをあらかじめ相手と約束をして、魂の向上のために生まれてくるのだそうです。
ですから家庭環境も結婚相手も、障害がある場合はその身体も、就きたい仕事も、自分で決心をしたうえで、この世へ誕生してきています。感性が鋭い人は、こうした自分のたてたプランを潜在意識で感知しているため、冒頭のようなことが起こるのですね。
あっちへ行こうかこっちにしようかと、迷いが生じる人生の岐路に立った時は、魂の感じる方向へ足を踏み出すのがベストでしょう。
魂の感じる方向とは、こっちに行きたいという切望感や、わくわくする気分など、胸からこみあげてくる「快」感情です。もっともそれが一時の気の迷いの場合も多分にあるので、いったん冷静になって立ち返り、自分を見つめ直すことがとても重要です。それでもなお、ということであれば、怖れずに歩き始めてみましょう。
もし選んだ道がまちがった方向でも大丈夫。やがてその歩みを修正されるようなことが起こってきます。人生の専属トレーナーであるあなたの守護霊が、あなたの生き方を監督しているので、あなたの立てたプランとは違う方向へ行っている場合は、まずは小さな病気、不運、事故という形で教えてくれます。それでも気がつかない場合は次に少し強い体験を与えてくれ、それでもダメなときは、身に染みる体験を用意してくれます。私はなんどもその身に染みる体験をあじわっているので、その前に気づくことをお奨めします(笑)。
この世へ私たちがやってきた目的は、前述したように、人生体験を通して魂を豊かにすることです。お金儲けでも名声を得ることでも、常識的な生き方に縛られることでもありません。たとえばどうしてもこの仕事がしたいという切望感は、あなたの魂を豊かにする方向であることが多いのです。
しかしその仕事が実際はゴールではない場合もあります。念願の仕事に就いたのに挫折して、途中でやめることになってしまうことも。しかしその挫折が、あなたの本当に望んだ道に次に出会わせてくれる、そういうこともまたあります。
人生にはこういうこともあるために、常に迷いの連続です。この道でよいのか。間違ってはいないか。こうした悩み迷いに巻き込まれないためには、自分が歩み始めた道を、真摯な気持ちで歩きましょう。
正々堂々と、清らかな気持ちで、感謝と満足をもって生きていくのです。
こう書くと、うすっぺらな、よくあるあるきれいごとのように感じるかもしれませんが、実際はこうした生き方をしていると、あなたに必要な道を、守護霊がしっかり開いていってくれます。本当はこの生き方が、一番ご利益にあやかれる方法でもあるのです。
今、自分のやりたい仕事が分からないで悩んでいる人は、今の仕事を、正々堂々、清らかな気持ちで、感謝と満足をもって行ってみましょう。そうするうちに、あなたの魂に合った人や出来事との出会いが生まれ、道が必ず開けます。これは人生の法則です。
私たちは自分のたてたプランの中で人生を生きていきます。その道に沿おうが外れようが、人生はその振れ幅の中に存在します。
第1章でシルバーバーチが語ったように、私たちの魂の奥には神が息づいているのです。究極的には私たちがこの世界、宇宙を創造した神である以上、自分の人生を自分に必要な形で創造していくのは、自明の理と言えるでしょう。
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第2章全文はこちら。「シルバー・バーチ読書会 かつしか」さんのページへ飛びます。
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