尿失禁で悩む方々は、男女ともに意外に多いもの。今回は尿の悩み改善法をご紹介いたします。
■尿失禁の種類
加齢とともに、骨盤底筋が衰えて、尿漏れに悩む人は増えていきます。成人女性の4人に1人は、尿漏れを経験したことがあるそう。また男性では、50代60代の3人に1人、70代では人口の半数近くが経験者とも。
■女性の尿失禁の原因
女性の「腹圧性尿失禁」の原因は、骨盤内の膀胱をはじめとする各臓器を支える骨盤底筋が、妊娠や出産でゆるんでしまったから。骨盤底筋が緩むと、膀胱は支えるものがないため下がってしまい、そのため少しでもおなかに力が入ると尿道が開いて、尿漏れを起こしてしまいやすいのです。また排尿をコントロールする脳の指令が膀胱に正確に伝わらなかったり、膀胱が脳の指令とは無関係に勝手に収縮することで「切迫性尿失禁」が起こります。
■男性の尿失禁
排尿後に尿道内に残留した尿が漏れる「排尿後尿滴下」の原因は、尿道をしっかり閉める筋肉が衰えることから起こります。この筋肉が衰えることで、尿道に尿が残りやすくなり、尿漏れに。また女性同様、脳の指令とは関係なく、膀胱の勝手な収縮や、前立腺肥大により「切迫性尿失禁」が起こります。
■尿漏れ予防「骨盤底筋」体操
女性の尿漏れはもちろん、男性の尿漏れも、膀胱と尿道に深い影響を与える骨盤底筋を鍛えることで、緩和されていきます。体の体操も重要ですが、その際、呼吸とイメージを忘れてはいけません。
・やり方
(1)両ひざを立てて、仰向けに寝ます。足は肩幅くらい。腕は体のわきに添えます。
(2)息を吐いて肛門をしめます。
(3)同時に女性は膣と尿道、男性は男性器の付け根をしめて、イメージで頭の方へ引き上げます。イメージは「引き上げる」さまを鮮明に描いてください。呼吸とイメージを伴うと、この簡単な体操が気功法へとパワーアップします。
(4)息を吸って体をゆるめます。
(5)上記を10回間繰り返します。体力に合わせて行ってくださいね。
■ステージアップ版
これはヨガの橋のポーズに似た方法です。腰の高さなど無理せず、できる範囲でゆっくり行ってください。
(1)仰向けになり膝を立て、足は肩幅、腕は体のわきに添えます。
(2)息を吐きながら肛門をしめて、女性は膣と尿道、男性は男性器の付け根を、イメージで頭の方へ引き上げます。
(3)息を吸いながら掌を下にして体を支え、おしりを浮かせます。腰の高さは、絶対に無理をしない高さで。
(4)そのままの姿勢で5つ呼吸をします。きつかったらできる範囲で行ってください。
(5)息を吸いながら、お腹をしめたまま、おしりを床につけて、息を吐いて脱力します。
(6)上記を5回行いましょう。
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「むくらい」とは
豊の国(大分県)に伝わる
古伝神話の癒しの神様の
名前です。