■「嫌われている自分」が悲鳴をあげています。
あなたは自分のことが好きですか?
私たちは自分の体の健康にはとても気を使い大切にするのですが、自分自身については嫌ってしまいしがちです。
あなたはいかがでしょうか?
もしもあなたがご自分のことがとても好きで、本当に愛されているのなら、この項をお読みになる必要はありません。
きっと現在はとても幸せな人生を送られていることだと思います。
でもそうでないなら、しかもひどい自己嫌悪の心で長い間暮らしていらっしゃっるなら、今は心が充足せず寂しく、体もあちこちに悩みを抱えているのではないでしょうか?
私自身、人との関係の中で何かトラブルがあり、そのことが原因で落ち込んでしまうと、自分を嫌ってしまう癖があります。そうすると心が鬱な気分になり、その気分が深く、しかも長い期間続くと、体調がすぐれなくなってしまいます。
こうした自己嫌悪は苦しく辛いものですが、その苦しさは、「嫌っている」自分の心ばかりから生じているわけではありません。「嫌われている」自分の心も悲鳴をあげているのです。
子供の頃、友だちから「あんたなんか嫌いよ!」といわれて、ひどく傷ついた記憶はありませんか? またそれが愛する自分のお母さんからだったなら、その傷はひとしお深いものだったでしょう。なのに一番身近な自分本人から自分が嫌われてしまっているのですから、もうこの苦しさの逃げ場はどこにもありません。
そのストレス、フラストレーションは潜在意識にしっかり記憶されていて、起きていても眠っていても、嫌われていることへの悲鳴をあげ続けています。潜在意識は私たちの通常意識には知覚されませんから、その悲鳴は私たちにはわかりません。しかし潜在意識の支配下にある体がそのことを告げてくれます。
悲鳴に気づかず、潜在意識に痛みを与え続えていると、まず体の血管が緊張で細くなり、血流が滞って体の代謝も鈍ってきます。次第に自律神経のバランスも崩れがちになり、不眠やイライラが生じ、ついになにがしかの疾患を内臓や筋肉、神経に発症してしまいます。
「えーっ、自分への愛くらいで病気になるって? まさかあ」。そういう声が聞こえてきそうですが、そう疑われてる方は、自分のことを愛しているかどうか、ちょっと自分の心に問うてみましょう。もしも今心や体に不具合があるのなら、ご自分のことを嫌われていないでしょうか?
■「自分を愛す」心は自分中心とは違います。
よく私たちが間違えがちなのが「自分を愛す」ことと、「自分中心」のわがままを混同してしまうことです。
自分を愛すとは、自分の存在そのものを愛し肯定して認め、自分を信頼し、自分の人生受け止めて生きていくことをいいます。そういう人は自分同様、他人の存在も受け止めることができるため、人と手を取り合って生きていくことができます。
反対に自分中心とは、自分が嫌いなので自分に代わって自分への愛を他人に求める心です。こういう人は他人を自分の欲求を満たすための道具と考えがちで、他人を押しのけても自分の欲求を満たそうとします。また自分自身から嫌われているので自分に自信がなく、絶えず不安で、自分の人生を積極的に考えることがなかなかできません。次から次へ恋愛をして破局を繰り返す人の心の中には、自分が自分を愛せないために、自分への愛を他人に求めているということがあります。
通常私たちの心はこの「自分を愛す心」と「愛せない自分中心の心」の両方を行き来しています。
そして「愛せない自分中心の心」にとどまってしまった時、しかもそれが長期間にわたった時に、心身に異常を発するようになってしまうのです。
■自分を愛すには比較を手放すこと
自分を愛せない理由の一つに、小さい時から親や学校の先生などに、ほかの子供と比較されて劣っていると否定され、深く傷つき、自分が嫌いになった、ということがあります。
大人になってもその時の心の痛みや、そこから来る思考のくせが抜けきらず、「自分が他人より優って時に自分を愛せる」、という人は、結構多いのではないでしょうか?
他人と比較して「自分が優っている」から自分を愛せて、劣った時には愛せなとなると、これは一見自分を愛しているようにみえて、実は比較する他人次第の愛となります。状況に振り回されるため、自分への愛や自信というものがしっかり得られません。
自分を愛すとは、他人との比較の中で抱く愛ではなく、劣っていようが優っていようが全くそれとは関係がない、自分の存在そのものを抱きしめてあげる愛です。自分の存在そのものを肯定できる心。能力や社会的地位、財産、容貌など、この世の相対的なことがらが全く入りこむ余地のない、自分への絶対的な愛です。
こうした思いを自分に抱けたときに、私たちは初めて自分に自信を持つことができます。自分の人生を積極的に評価でき、困難な出来事が起こっても、「まあ、なんとかなるだろう!」と自分を信じ、天を信じて、立ちはだかる壁を乗り超えていくことができます。また他人を受け容れて、優しさで包むこともできるのです。
「自分を愛すこと」。これが健康や幸福のコツであると私は思っています。でも自分を愛すことは本当に難しいものですね。どうすれば本当に自分を愛すことができるのでしょうか?それは次項で詳しくお話しさせて頂きますね。
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むくらい」とは
豊の国(大分県)に伝わる
古伝神話の癒しの神様の
名前です。