気功や整体と併用する野草療法
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薬草の気を頂いて自力で治す
NPOおばあちゃんの知恵袋の会
TEL.
090-1211-0042
〒879-1505大分県速見郡日出町
川崎1612番地1
4薬草療法
気功整体院むくらいでは、打ち身などの熱を持つ強い痛みを伴う症状や、体の疲れがひどい場合には、気功整体の施術後に、野草を用いた「野草療法」を行うことがあります。こうした野草はかつては薬草と呼ばれた生薬のもととなる植物で、今でも自然療法や民間療法で用いられています。気功施術と野草療法は相性がよく、この二つをミックスさせた手法は、古来から伝えられている療術ですが、野草療法単体でも効果があるので、ここでは家庭療法の一つとして、皆様にご紹介させていただきます。
―目次―
第1回 熱を持つ痛みに「サトイモ湿布」
第2回 免疫力アップ「こんにゃく湿布」
第3回 鎮痛作用の「枇杷の葉湿布」
第4回 よもぎで肩腰の痛みを軽減
第5回 打撲・捻挫・骨折にニワトコ
■第1回
「熱を持つ痛みにサトイモ湿布」
●サトイモ湿布の方法
・対象
打ち身をはじめ、捻挫や肉離れなど、熱を持った痛みに対して効果があります。
・用意するもの
・サトイモ
・サトイモと同量の小麦粉
・サトイモの1割の量のすりおろし生姜
・やりかた
(1)サトイモの皮をできるだけ厚くむきます。サトイモの皮付近には、かゆみの原因となるシュウ酸カルシウムが多く含まれていて、これが肌に触ると、かゆみなどの不快感をもたらします。皮を厚くむくのは、これを避けるためです。肌が敏感な方は注意が必要ですので、その場合は、後述する方法も試してみてください。
(2)サトイモをすりおろします。
(3)すりおろしたサトイモに、サトイモと同量の小麦粉を混ぜます。
(4)次に生姜をすりおろします。量はサトイモの1割の量が目安です。(3)の中に混ぜてよく練り合わせます。枇杷エキスがあれば、これも加えると相乗効果が期待できます。もちろんなくても大丈夫です。
(5)練ったサトイモを布かガーゼにとってのばします。ここではラップにとってのばしてみました。
(6)湿布を患部に貼ってください。
(7)最後に湿布が落ちないように、包帯で固定します。
(8)湿布がパリパリになったら、新しい湿布に取り換えてください。
(9)これを繰り返していると、痛みが軽減されていきます。
★肌が敏感な方は
肌が敏感な方は、湿布をする患部へ、あらかじめオイル(ベビーオイルやオリーブ油など、サトイモのシュウ酸カルシウムから肌を油分で保護するもの)を薄く塗っておいてください。またジャガイモをサトイモの代わりに用いてもOKです。
■第2回
免疫力アップ「こんにゃく湿布」
体の冷えや疲れも取ります。
風邪がなかなか治らない、疲れが取れない、体が冷えて仕方がないなど、免疫や体の代謝に問題がある場合は、体はやっかいな問題を抱えています。そういう時は大きな病にかかる前に、体の内側をしっかり温めて、免疫力をアップさせ、代謝を促して、毒素を体から出しましょう。こんな症状にお薦めなのが、古くから伝わる「こんにゃく湿布」です。ぐつぐつ煮たこんにゃくで免疫と代謝の要所、肝臓と腎臓を温めて、しなびた体に生命力を呼び戻します。カイロなどではなく、体を温めるのになぜこんにゃくを使うのでしょうか。それはこんにゃくはほとんどが水分であり、熱した水分でじわっと患部を温める効果があるからです。カイロよりも、内部へ浸透する熱が違うのですね。体験してみると、なるほどと、うなずかれることでしょう。
●こんにゃく湿布の方法
(1)こんにゃくを2丁を用意します。安いものはすぐに固くなりますから、注意してください。
(2)2丁のこんにゃくを鍋でぐつぐつ10分ほど煮ます。
(3)こんにゃくはとても熱くなっています。これを3枚ほどのタオルで包みます。やけどに注意。
(4)まず仰向けに寝て、肝臓(右乳の下、胃の隣)、丹田(おへそから約5cm下)にこんにゃくをおいて30分温めます。ただし年齢などにより、湿布時間は加減してください。お子様やお年寄りの方にあてる時間は半分にします。
肝臓の位置
丹田の位置
(5)30分経ったら、こんにゃくを外しますが、この時当てた個所を、冷たいタオルでサッとぬぐいます。
(6)腹ばいになってこんにゃくを腎臓へのせて30分温めます。その際包んだタオルを1枚外すと、こんにゃくはまだまだ熱いので、十分利用が可能です。
腎臓の位置(正面から)
腰のくびれから約3センチ上。背中の両側にあります。
(6)30分経ったら、こんにゃくを外します。当てた個所を、冷たいタオルでサッとぬぐってください。
(7)使ったこんにゃくは、水を入れた密封容器に保存してください。こんにゃくが固くなるまで使えます。
■第3回
鎮痛作用の「枇杷の葉湿布」
枇杷(びわ)は果実として知られていますが、実はこの樹木は、仏教経典の「大般涅槃経」の中で、「大薬王樹」として出てくる薬草なのです。「大薬王樹」とは薬草の中の王様、という意味で、枇杷は古代インドの時代から、その強い薬効で知られてきた植物でした。薬効としては鎮痛効果をはじめ、血圧の安定、疲労回復、咳止め、下痢止めなど。鎮痛効果で用いるときは、
枇杷の葉湿布
がお奨めです。
●枇杷の葉湿布
枇杷の葉湿布は、まず枇杷葉のエキスを作ることから始めます。
(1)枇杷の葉エキスづくり
-材料-
・枇杷の葉 40枚くらいを用意します。寒い2月のものが理想的。
・ホワイトリカー35度1.8ℓ
-作り方-
1 摘んできた枇杷の葉を、水にぬらして固くしぼった布巾でぬぐって汚れやほこりを落とします。枇杷の成分は水に溶けやすく、 たわしなどでごしごし水洗いすると、せっかくの成分が流れ出てしまいます。
2 ほこりをぬぐった葉を5センチ程度に切ります。
3 手で揉んで枇杷葉の成分が出やすくします。
4 用意したホワイトリカーにつけこみます。保存瓶の中でそのまま90日寝かしておいてから、さらしやガーゼなどで液をこせば、エキスは完成です。湿布で使うほか、お風呂に入れたり、疲労回復用としてそのまま飲んでも(盃2杯厳守)。
(2)枇杷の葉湿布の仕方-
エキスが完成したら、いよいよ枇杷の葉湿布を行います。やり方は簡単です。エキスを布につけて、痛いところやだるいところに貼るだけ。また患部にも直接エキスを塗っておきましょう。痛みが強い場合は、できるなら2時間ごとに取り換えると効果倍増です。
(3)疲労回復に枇杷の葉湯
枇杷の葉10枚をやかんに入れて水から沸かし、その煎液をお風呂に注げば、枇杷の葉湯が楽しめます。また浴槽に枇杷の葉を直接入れて、水からお風呂を沸かして入っても同様の効果が。枇杷の葉には疲労回復に効果がある成分が含まれており、体の疲れや痛みを取り除いてくれます。
■第4回
よもぎで肩腰の痛みを軽減
春の代表的な野草といえばよもぎです。よもぎには各種ミネラルやビタミン、葉緑素など、血液をサラサラにして体をポカポカ温める、心身を爽快にする成分がたっぷり。お灸の原料になる薬草ですから、その成分の強さは推して知るべしです。腰痛や肩痛、節々の痛みに用いるときは、よもぎ湯にしましょう。
(1)よもぎ湯の作り方
よもぎ湯はすぐに手軽に作れますよ。よもぎをふたつかみくらいとってきて、洗濯ネットの中に入れて、熱湯を入れた洗面器やボウルの中に浸しておくと、緑色の香りが高い入浴剤ができあがります。それをお風呂に入れるともうできあがり。もう少し薬効を高めたい方は、よもぎの入ったネットごと水を入れた浴槽の中につけて、お風呂を沸かします。よもぎは血行を促進し、体をポカポカ温めます。体の痛みを忘れてしまいます。
(2)ハーブティで
~血液をサラサラにして体の痛みをのぞくお茶として飲む方法
・春限定の「よもぎ茶」
よもぎの若葉を30g(ひとつかみ程度)なべに入れて、3カップの水で沸騰させます。沸騰後は5分くらい弱火でさらに煮出すと、さわやかな春の香りが高いハーブティが出来上がります。使う若葉は4月から6月前半までのものにしてください。
・年中よもぎ茶を楽しむ方法
市販のよもぎ茶を利用すれば、年中よもぎ茶が楽しめます。また市販のよもぎ粉を抹茶のように器に溶かして飲んでもOK。よもぎは体を温めて、体内から痛みの体質を変えていきます。
第5回
打撲・捻挫・骨折にニワトコ
ニワトコは漢名を「接骨木」といいます。名前通り、骨折や捻挫、打撲などの外傷によいとされる薬草です。昔の中国の接骨医がニワトコの枝で湿布薬を作り、骨折や捻挫時ののそえ木にも用いたため、そう名づけられたそうです。有効成分は硝酸カリウムや、トリテルペン。葉をすり鉢ですって湿布薬を作って用います。春から秋にかけては葉が繁っていますが、中でも9月10月の葉が生命力に満ちています。葉が落ちた冬期は枝を煎じて湿布します。
●ニワトコ湿布の作り方
春から秋はニワトコの青葉をひと握り摘んできて使います。葉をざくざくと刻んですり鉢でとろとろになるまですりつぶします。小麦粉を入れてつなぎとし、耳たぶくらいのやわらかさにしたら、布にとって患部に湿布します。炎症がある間はすぐに乾くので、乾いたら張替えましょう。これを繰り返すうちに乾かなくなったら、治った時です。
・冬は枝を煎じる
冬場は枝を折ってきて、濃く煎じます。煎液が冷えてから、中に小麦粉を入れて硬さをつけて湿布します。
・湿布をしながら飲む、風呂に使う
湿布をしながら葉や枝を1日10グラム煎じて朝昼晩と分服します。またニワトコを煎じた液をお風呂に入れたニワトコ風呂にも入ると回復を早めます。
》薬草の煎じ方
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豊の国(大分県)に伝わる
古伝神話の癒しの神様の
名前です。