−目次−
【1】
しもやけとは
【2】治療法
@お湯と冷水の交互手浴
A長ネギ、セリ
Bしもやけによい食べ物
【3】
しもやけを改善させる生活
@防寒を怠らない
Aゆとりある靴
B靴下手袋の替えを用意
Cお風呂食事
【4】
しもやけに効く薬草ヘクソカズラ
【1】しもやけとは
しもやけは寒さで血行が悪くなって起こる症状です。暖かいときはかゆく、寒いときは痛いのが特長です。しもやけを治すには、患部の血のめぐりをよくすることが大切です。
【2】治療法
@お湯と冷水の交互手浴
昔からしもやけの治療法として自分で簡単にできる方法が伝えられています。まず両手を浸せる洗面器か、ボウルを二つ用意します。一つの洗面器には、42度くらいのお湯を張り、もう一方には、水を入れておきます。まずお湯に両手をひたし、次に水にひたします。時間はそれぞれ30秒程度。これを10回ほど交互に行うと指先がポカポカしてきます。これは手の血行が、よくなってきたあかしです。ポカポカしてきたら、最後に両手に保湿クリームを塗ればOKです。
A長ネギ、セリ
また長ネギをせんじた汁を患部に湿布したり、セリの葉をもんだ生汁を、マッサージしながらすりこむのも、昔からよい方法として伝わっています。でも症状がひどい場合は、病院へ行ってくださいね。
Bしもやけによい食べ物
・ビタミンEを含む血行を促進する食べ物
ビタミンEは血行改善の栄養素です。しもやけを改善したり予防したりする場合は、積極的に口にしたい成分です。ビタミンEが含まれる食品は、アーモンド、ピーナッツなどのナッツ類や、スーパービタミンEのトコトリエノールを含むココナッツオイル、小麦胚芽、ほうれん草、アボカド、卵黄など。ビタミンEをとる際は、ビタミンCを含む野菜や果物(ジャガイモ、レモン、イチゴ、キウイ、パプリカなど)と一緒に食べ合わせることで、よりよい吸収が期待できます。
・血行を促進させるスパイス
血行を促進させて体を温めるのは、なにも野菜ばかりではありません。スパイスやシーズニングも体ポカポカ効果が。体を温めるスパイスやシーズニングは、生姜、タスカンシーズニング、にんにく、ネギ、唐辛子、シナモンパウダー、胡椒などが。料理に上手に生かすと、しもやけ改善の効果が生まれます。
【3】しもやけを改善させる生活
しもやけに悩む方は、患部の症状改善だけではなく、しもやけを引き起こす生活そのものを改善させていく必要があります。
@防寒を怠らない
しもやけは常時寒い冬のど真ん中よりも、寒暖差の大きい時期−初冬または晩冬−にかかりやすいのが特長です。ですから本格的な冬ではないということで、気を抜くとしもやけに。冬を前にした、または終わりがけは、特にしっかりした防寒で身を固めましょう。外出する時はマフラー、イヤマフ、手袋、マスク、帽子やカイロなどを身につけて、しもやけ予防に努めましょう。また寒暖差が大きい場所へ行ったりするのも、極力避けたいものです。
A爪先にゆとりのある靴をはく。爪先が窮屈な靴や足の血行を悪くさせる靴をはかない。
爪先が細くて窮屈な靴は、足先の血行を滞らせるために、一日中はいていると、血行不良をきたしてしもやけになるリスクが高まります。爪先や足の血行が悪くなる靴は、寒い時期は避けましょう。
B靴下や手袋の替えを用意しておく
靴下や手袋が濡れているのに、そのままほおっておくと、手足の先の血行が滞り、しもやけにかかってしまいます。必ず替えを用意しておき、濡れたら素早く新しいものに替えるようにします。
Cお風呂、食事
体を温めて冷えをとる入浴は、しもやけ対策には特におすすめです。お風呂は体全体の血行を促しますので、しもやけの患部に、新しい血が通い、症状の改善に。またおいしくあたたかいものを食事で食べて、体の内側から血流促進に心がけましょう。
【4】しもやけに効く薬草ヘクソカズラ
ヘクソカズラは昔からしもやけにドンピシャ利く薬草ということで有名です。名前通りとても嫌な臭いがしますが、薬効は折り紙付き。
ヘクソカズラの花(7月〜9月)
ヘクソカズラの葉
・薬効
しもやけをはじめ美肌、下痢止め、腎臓病、脚気に効くといわれています。
・使い方
秋の終わりに全草(葉、茎、根など全ての部分。花は秋の終わりには枯れています)を摘んで乾燥させます。乾燥させたヘクソカズラひとつかみ分を鍋に入れて、水500tで水の量が半分から半分以下になるまで煎じます。濃いほうが効きますよ。煎じたら洗面器にあけて、手を浸せる程度の温度に冷ましたら、しもやけ部分を20分ほどつけておきます。これを5日も続けると、症状がかなり改善しています。