1ハッカとは
ハッカはハーブの仲間である「ミント」の和名です。シソ科ハッカ属の多年生植物で、古くから世界中で生薬として用いられてきました。「医学の父」として有名な古代ギリシャの医学者ヒポクラテスも、ミントを気つけ薬や、消化不良・食欲不振の胃の生薬として用いていたことが、彼の著した医学書によりわかっています。
2ハッカの成分と効能
ハッカの成分のメントールには、血流を促進するほか、鎮痛や鎮静作用、抗うつ効果などが認められています。また冷たさを感じ取る皮膚神経の受容体を刺激するため、体を冷却しなくてもスースーとした爽やかな涼しさを感じます。
3頭痛の効果
ハッカには前述のとおり、鎮痛効果や鎮静効果が認められており、片頭痛などの痛みをとる効果も。
4使用方法
・生葉でハッカ湯
自生しているハッカがあれば、ハッカ湯をつくって飲みましょう。適量のハッカを摘んだら、陰干しして乾燥させ、細かく刻んでおきます。こうしておいて密閉できる保存瓶に入れて保存しておけば、いつでも頭痛の時にハッカ湯が飲めるのです。さて陰干しして乾燥させた細かい葉を、頭痛時に茶さじ3杯ほど茶こしかティーバッグに入れて、熱湯を注いで、ハッカ湯を作ります。熱いうちに飲んでしまいましょう。
・ハッカオイルを使う
ハッカの生葉が手に入らない場合は、ハッカオイルを代わりに使うことをお奨めします。オイルは指につけて、こめかみや頭皮の痛い部分をしばらくオイルマッサージします。気圧の関係や、眼精疲労での頭痛にも効くそうです。試してみてね。薬屋さんに行けば、ハッカオイルが手に入りますよ。
5ハッカオイルは絶対目に入れないこと
刺激が強いので、絶対に目に入らないように使って下さい。入った場合は、とにかく水で洗い流した後、心配なら眼科へ。
6頭痛以外の使い道
ハッカには抗菌・消臭効果があります。生葉を飾ったり、ハッカオイルを部屋にうプレーすると、涼やかな香りに部屋が包まれますよ。また蚊やゴキブリはハッカのにおいを嫌がる傾向が。