便秘にサヨナラするおばあちゃんの知恵
-目次-
・
便秘とは
・
おばあちゃんの知恵の解決法
1
快便の大根葉ジュース
2
簡単ラッシー
3
アロエ入りジュース
4
ドクダミ茶
5
便秘改善の食材
6寝起きの塩水とマッサージ
7味噌湿布
1便秘とは
便秘についての医学的な定義はありません。「三日以上便通がない状態」や、排便がっても残便感を感じたり、十分な量を排泄できない場合に便秘とみなされているようです。男性よりも女性の方が便秘の症状に悩む割合は多く、便秘症の人口は男女ともに年齢とともに増加し、80歳以上になると、男女差がなくなってきますます。
■便秘の害
便秘は辛いものですが、それが健康や美容、毎日の快適な暮らしに実際に害を及ぼすことはあまり自覚されていないようです。
1腹痛や腹部膨満感
お腹の痛みや張りで苦痛を感じることがでてきます。
2肌のかさつきやトラブル
滞留便の毒素が皮膚へ影響を及ぼして肌荒れやかさつきの元に。
3おならが臭い
便秘になるとおならが異常に臭くなります。またガスがお腹に溜まって苦しさを訴える人も。
4食欲が出ない
腸に便がたまっていると、体は新しい食物を欲さないため食欲が低下します。場合によっては嘔吐をすることも。
5自律神経の働きが低下
便秘になると自律神経の働きが悪くなり、その結果イライラしたり、ウツっぽくなる人も現れます。
■こうした便秘を吹き飛ばせ!
これが便秘の知恵袋じゃ。
出ないときにはぜひ試してみて!
〔1)快便の大根葉ジュース
便秘の時は、昔から伝わる大根葉ジュースで、おなかをケアしましょう。大根葉には便通を促す、食物繊維がたっぷりです。また胃に優しい成分が、大根葉には含まれていますよ。
・作り方は簡単です!
大根1本の生葉の1/5の量を、ジューサーに入れて、リンゴジュース180㏄を加えます。あとはジューサーのスイッチを入れるだけ。青味のある、おなかによさそうな
ジュースが出来上がり。リンゴジュースは、お好みで加減してください。
なおリンゴには、整腸作用があるので、生のリンゴをジュースにして用いると、便秘解消のパワーは倍増しますよ。
〔2〕簡単ラッシー
ヨーグルトは発酵食品。ですから働きが鈍ったおなかを、正常にする力があります。便通が気になる方は、ヨーグルトでつくる「簡単ラッシー」を、毎食後に飲んでみませんか。
・ヨーグルトを湯冷ましで割るだけ。
毎回本式のラッシーをつくるとなると、さすがに大変ですね。そこで作り方が超イージーな「簡単ラッシー」の出番です。グラスに半分の量のプレーンヨーグルトを用意します。そこへ冷ましたお湯を8分目ほど注いで、よく混ぜてください。「簡単ラッシー」の出来上がりです。毎食後、飲んでいるうちに、便通もおなかの調子も戻ってきますよ。
〔3〕おなかスッキリ!
アロエ入りジュース
ご存知アロエは、昔から「医者いらず」とよばれてきた
万能の薬草です。やけどに、二日酔いに、美肌作りに
アロエは大活躍。そして便秘にも力を発揮してくれます。アロエにはおなかをゆるくする緩下作用があり、その力は折り紙付き。アロエ入りのジュースで、おなかをスッキリさせましょう。用いるアロエは苦みが少なくて、
体に優しいアロエベラを。またはすりおろしてその搾り汁を飲んでも便秘に効きますよ。なお下痢の時は絶対に口にしないでください。下痢がひどくなります。
・アロエ入りジュースの作り方
・作り方は簡単です。
アロエベラ15gを用意します。皮をむいてジューサーにいれたら、オレンジジュース250㏄を注いで、あとはジューサーのスイッチを押せばOK。アロエは強い力がありますから、食べすぎに注意して下さい。また普段からおなかが緩い人や、妊婦さんは用いないでくださいね。
・搾り汁の作り方
アロエの生葉を3センチほどすって、その搾り汁を飲みます。またそのまま生で食べても。
〔4〕ドクダミ茶
ドクダミは昔から便秘の生薬といわれる野草です。成分のクエルシトリンが便を排泄してデトックスの働きをします。市販のドクダミ茶を購入して飲むのもよいですし、庭や近隣に自生しているのであれば、自分で作っても。作り方は簡単です。ドクダミの葉を適量摘んで、3日以上陰干しして乾燥させます。からからに乾いたら、ドクダミ10gを1.5ℓの水にいれて火にかけ、沸騰したらそのまま5分間中火で沸騰させればOK(1日分の量です)。
・重症の方は
1日の分量15gをティーバッグにいれて、500㏄の水が半分の量になるまで煎じて下さい。土瓶かやかんを用います。アルミ鍋は不可。必ず水から煮だすこと。火加減は沸騰するまでは強火、沸騰した後は弱火です。
〔5〕便秘をスッキリ改善する食材
1こんにゃく
こんにゃくの食物繊維グルコマンナンには、便秘解消に役立つ働きが。
2きのこ
きのこは食物繊維を豊富に含む食材です。便秘の改善をはじめ、血中コレステロール値低下や免疫力強化など、素晴らしい働きが。
3海藻
海藻が豊富に含む水溶性食物繊維には便を軟化させる働きがあります。海藻は毎日の料理にも取り入れやすい食材です。
4みかん
みかんには水溶性食物繊維のペクチンがたっぷり。ペクチンは腸内環境を整えて便秘改善の働きが。
5納豆
3日ほど食べ続けると腸の働きが改善してきます。
6バナナ
そのまま1本食べるか、バナナチップスをオーブントースターで少しだけ温めて食べても。
7キャベツ
キャベツの成分ビタミンUは脂肪やタンパク質、糖質の消化を促進させます。熱に弱いので、キャベツは生で食べましょう。
〔6〕寝起きの塩水とマッサージ
軽い便秘なら、寝起きの塩水で改善することも。起き抜けに塩水コップ1杯を飲みます。塩分が気になる人はいっしょに水か牛乳をいっきに飲みましょう。その後仰向けに寝て、両腕で両ひざを抱え込んでお腹を圧迫。次にお腹に掌で円を描くようにしてマッサージします。その際、右から左への円を描くこと。最後に腰全体をマッサージして終了です。
〔7〕味噌湿布
茶碗一杯の量の味噌に、おろしショウガと熱湯を少し加えて混ぜ合わせます。泥のようなかたさがベスト。これを布にとってのばし、上からガーゼを当てます。この湿布薬をおへそを中心とした腹部へ置いて、上から蒸しタオルで10分ほど温めましょう。その際、親指と人さし指の間にある合谷というツボを押せば、便秘改善に効果的です。