【1】手間が省ける「水出し」

ダシは和食に欠かせませんが、毎回料理ごとに作るとなると大変ですね。こういう時に使う手が「水出し」。よく使うダシ素材を水につけてダシを作っておき、保存ビンにストックしておくというものです。このダシに料理ごとにほかのダシ素材を加えて用います。「水出し」は冷蔵庫で保存すると3日くらいは持ちます。
【2】水出しの基本「昆布水」

昆布水は「我が家の基本ダシ」といってもいいほど、いろいろな料理に使えます。またほかの素材と組み合わせて、合わせダシのベースにも。作り方は簡単です。水カップ5に対して昆布20g(好みに合わせて加減)を保存ビンに入れて、冷蔵庫に1日置けば出来上がります。
【3】カツオ節で合わせダシづくり

昆布水を火にかけて煮立てたら、カツオ節を加えてすぐに火を止めます。カツオ節の量の目安は、昆布水5カップに対してカツオ節20ℊです。火を止めて5分ほどするとカツオ節が鍋底に沈みます。このダシをざるでこせば、昆布とカツオの合わせダシが完成です。
【4】昆布水と干しシイタケで作る甘みのダシ

干しシイタケにはうま味成分がいっぱい。干しシイタケを昆布水にひと晩つけると、シイタケの甘みがおいしいダシができあがりますよ分量は。昆布水カップ5に対して干しシイタケ30ℊ。筑前煮や根菜の煮物など、甘い風味の煮物をおいしく作れます。
【5】乾燥ホタテを使えば中華のダシに

昆布水カップ5に対してホタテ3個を加えると、中華料理のおいしいダシに。また大根の煮物などにもうってつけです。
【6】煮干しの水ダシ

煮干しも様々な料理のベースとなるダシです。水ダシをとる場合は、苦みのある頭とはらわたを除いておきましょおう。カップ5の水に煮干し50ℊを入れて、ひと晩置けば出来上がります。味噌汁とは相性抜群。濃いダシになりますよ。
【7】超簡単!手羽先で鶏ガラスープを作る

手羽先を使うと、鶏ガラスープがカンタンに出来上がります。カップ5の水に手羽先4本を入れて煮ますが、煮立てると白濁のスープができます。弱火でじっくり煮込んでいくと澄んだスープになりますよ。ダシをとった手羽先はスープの具やサラダなどに使いましょう。
【8】ダシの出がらしで作るもうひと品




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残ったホタテはチャーハンに
ダシをとって残った乾燥ホタテの出がらしは、チャーハンの具やスープにいれましょう。
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酒、みりんで昆布の佃煮
昆布水で使った昆布は佃煮にしましょう。作り方は簡単です。千切りにして酒、みりん、砂糖、しょうゆで煮詰めれば出来上がり。いりごまをふれば香ばしい。
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ご飯のおともの「カツオ節おかか」
カツオダシで残ったカツオ節は、昔ながらのご飯のおともの「カツオ節おかか」に。ダシ汁を絞って醤油をかければ出来上がりです。砂糖を好みでかけてもOK。
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煮干しで甘辛煮を作る
ダシをとった後の煮干しをごま油で軽く炒めたら、酒、みりん、砂糖、しょうゆを加えて炒り煮にします。