おばあちゃんの知恵が伝えるヘアケアは、台所の身近な食材の成分を使って行います。化学薬品でないから安全安心です。ヘアケアのあと、髪が元気で美しくなっているのを感じますよ。
-目次-
【1】ゆで汁シャンプー
【2】卵白シャンプー
【3】オリーブオイルシャンプー
【4】ごま油マッサージ
【5】アボガドヘアパック
【6】塩シャンプー
【7】ショウガトニック
【8】レモン湯で髪をすすぐ
【9】椿油とつげぐし
【1】ゆで汁シャンプー
うどんやパスタなどをゆでたあとの「ゆで汁」は頭皮をきれいに仕上げるシャンプーに。うどんやパスタなどをゆでたあとのゆで汁で髪を洗うと、成分の「ガンマグロブリン」とよばれるタンパク質が、界面活性剤の働きをして、頭皮の油分を洗い落としてくれます。ゆで汁で洗髪した後、少し放置した後にお湯ですすいでください。
【2】卵白シャンプー
卵白は、毛髪と同じタンパク質でできています。枝毛や切れ毛などの髪の毛のダメージをやさしく修復してくれますよ。ショートヘアは卵2個分、ロングヘアは3個から5個分の卵白を用意してください。箸でかるくまぜたら、お湯でぬらした髪に、まんべんなくすりこみましょう。その後10分ほど放置したら、お湯で洗い流します。熱湯だと卵白が固まってしまうため、すすぎは必ずぬるま湯で行って下さい。なお昔は病気やお産で寝込んで洗髪できない人には、泡立てた卵白で髪を洗っていたといいます。ムース状の卵白を髪の毛や地肌になじませて、櫛でとかしながら汚れやふけをとりのぞいていたそうです。
【3】オリーブオイルシャンプー
オリーブオイルには、ビタミンEをはじめ、スクワラン、ポリフェノールなど、ヘアケアには必要な天然の栄養をいっぱいに含んでいます。使い方はシャンプー前に、オリーブオイルで頭皮マッサージをするだけです。またシャンプー後に使えばトリートメント効果もありますよ。
【4】ごま油マッサージ
ごま油もなかなか優れたヘアケアの用具です。ごま油はできれば太白ごま油を使いましょう。ごま油とあら塩をそれぞれ大さじ1杯まぜて、頭皮によくすりこみます。あとはシャンプーして洗い流せばOKです。
【5】アボガドヘアパック
「森のバター」と呼ばれるアボガドは、脂肪分たっぷりの野菜。そのうえミネラルやビタミンも豊富で、体を健康に保ちます。日に焼けて傷んだ髪を、アボガドでパックすると、髪に潤いを与えてくれますよ。やり方は簡単です。アボガド1/2個(ロングへアは1個)を皮と種を取り除いて、よくつぶしましょう。このペーストに椿やホホバなどの植物オイルを小匙1杯加えて混ぜ合わせると、アボガドパック剤が出来上がります。髪をよくブラッシングして、汚れやホコリを落としたあとに、パック剤をもむように髪全体に塗った後、ラップで頭を包みます。さらに上からタオルを巻いて30分間ほどそのままにしておきます。その後クシで髪をすいてパック剤を取り除いたらシャンプーで流して終了です。
【6】塩シャンプー
浸透圧が高い塩は、毛穴に詰まった皮脂を浮き出します。さらに頭皮を引き締める効果で、髪がサラサラに。塩シャンプーは1ℓの水に天然塩400gを溶かして作ります。ただそれだけ。ミネラル成分が多い天然塩というのがポイントです。用い方は次の通り。まず髪をぬるま湯で洗ったら、大さじ2杯の塩シャンプーを頭皮にすりこみます。頭皮をよくマッサージした後は、お湯でしっかり洗い流してください。
【7】ショウガトニック
ショウガの成分ジンギベロールには、血行促進作用が。ショウガトニックは頭皮全体に血液が行き渡る爽快感があります。作り方は次の通り。60グラムのショウガを皮ごとすりおろします。つぎに200CCの水で煮だして、半分の量になったら火を止めます。これをガーゼでこして、消毒用エタノール100CCを加えたら出来上がり。洗髪後の頭皮にすりこんで使います。
【8】レモン湯で髪をすすぐ
髪の毛のべとつきが気になるひとは、シャンプーした後に、洗面器1杯のお湯に小さじ1のレモン汁を入れたレモン湯で髪をすすぎましょう。髪の脂っぽさがとれるとともに、地肌もさっぱりしますよ。
【9】椿油とつげぐし
日本人の黒髪を守ってきた、椿油とつげぐし。椿油の成分は、皮脂に近いオレイン酸を豊富に含みます。髪のつやを出し、保湿効果が高い、伝統的なヘアオイルです。つげぐしは、この椿油をたっぷりとしみこませたもの。髪へのくしとおりがなめらかで、枝毛や切れ毛予防効果が。健康的な髪の毛を作ります。