あらあら、包丁に切れがありませんね。切れが悪くなった包丁には、つい力が入ってしまい、指などに思わぬ怪我をしてしまいますよ。
−目次−
(1)
包丁の手入れの基本
(2)
サビが出たら
(3)
茶碗や皿の底で研ぐ
(4)
アルミホイルを使う
(5)
包丁のシミは大根のヘタで
(6)
包丁の保存はコーヒーかすのなかで
(1)包丁の手入れの基本
包丁の手入れの基本は、刃をサビから守るために、使用後はきちんと洗浄して、水気をしっかりとることです。洗う時は、中性洗剤を使用します。洗い終わったら、布巾などの乾いた布で水気をとって。お湯で洗えば殺菌できますし、水分の蒸発が早いのでより効果的です。
(2)サビが出たら
サビが出てすぐの状態なら、スポンジの裏面を使って。裏面は不織布面ですが研磨剤が入っているので、さびや汚れをこすり落とすことができます。
(3)茶碗や皿の底で研ぐ
こうした時は砥石で砥ぐのが一番ですが、砥石がない場合は、応急措置として、お茶碗やお皿の底に濡らした包丁の刃をあてて、表裏各10回ほど、砥石で砥ぐようにして磨けば、切れ味が復活します。
(4)アルミホイルを使う
またアルミホイルを二つ折りにして包丁を差し入れて、スパスパ切っても同様の効果があります。同様に切れ味がにぶったキッチンバサミも、5回ほど折りたたんだアルミホイルを細かく切っていくうちに、刃に鋭さがよみがえってきます。使うのは使用済みのアルミホイルでOK。これはアルミホイルの原料、アルミニウムは摩擦熱に弱いため、包丁やはさみでアルミニウムを切ると溶けてきて、その粉が刃物についた細かい傷を埋めるので、傷が修復されて、それで切れ味が戻るのです。しかしお茶碗やアルミホイルは一時的な効果しかありませんから、応急措置として用いて、大切な包丁は専門の砥ぎ師に修理を依頼しましょう。
(5)包丁のシミは大根のヘタで
包丁に浮き出たシミは見た目も悪く、料理の意欲をそぐことにも。こういう場合は大根やニンジンのヘタにクレンザーをつけて、包丁をこすり磨きしましょう。するとシミが消えていきますよ。これはクレンザーの粒子がシミをこそぎ落としてくれるからです。鈍った刃先も同様に磨くと、クレンザーの粒子が砥石のような役割をして、包丁の切れ味がアップします。
(6)包丁の保管はコーヒーかすのなかで
使わない包丁をしまう時はコーヒーかすの中へ保管しましょう。コーヒーかすには脂肪分が残っています。この成分が、包丁をサビから守ってくれますよ。