子供の日に菖蒲湯のいわれ
男の子を祝うこの日には、
昔から菖蒲(しょうぶ)の葉を
浮かべたお風呂に入るのが
よいとされてきました。
今では端午の節句用に、
スーパーでも菖蒲を売っていますから、
実際に入ったことのある人も
多いのではないかな。
でもなぜ、子供の日には、
菖蒲のお風呂なのだろうね。
古来中国では、
五月は悪いことが起こることを
避ける月とされ、
魔よけに菖蒲のお酒を飲んだり、
菖蒲のお風呂に入って
いたりしたそうです。
菖蒲の葉には、強い香りがあってね、
この香気が魔物や邪気を
払ってくれると信じられていたのだよ。
それが江戸時代に入ると、
菖蒲は尚武(しょうぶ=武を尊ぶ)の
言葉に通じるところから、
端午の節句の日には、
男の子の出世を願って、
菖蒲のお風呂に入るようになった、
といわれています。
実際、菖蒲湯は、
菖蒲の成分が血行を盛んにする、
元気が出るお風呂なのです。
お年寄りの神経痛や
腰の痛みも和らげてくれる、
子供にも大人にもよいお風呂ですよ。