しつこい憂うつな気分が、お掃除でスッキリ晴れることをご存じですか? 散らかった部屋を無心に片付けていると、心の様々なわだかまりもあたかも一緒に片付いていくようで、心がいつの間にか晴れ渡っています。
これは心が目の前の掃除に集中することで、苦しみや悩みを作っている強いこだわりから解放されて、脳内にそれまでストレスで減少していた「幸せホルモン」のセロトニンが増加していくからだそうです。ぞうきんで床を拭く場合、手の反復動作をひたすら行いますが、この運動により落ち込んでいた気分を調整するセロトニンが増加するという説もあるほど。その結果、気分が楽になり、抱えていたストレスが減少していきます。
また部屋の不要なものを捨てるお掃除には、苦しみの原因となっている心の中の「こだわり」を捨てるイメージを潜在意識に喚起して、ポジティブな気分に変えていく力も。加えてお掃除をやりあげたときの達成感も、自己肯定感を作ります。
お掃除は意外にハードで、真剣に集中すると、ちょっとしたフィットネスに匹敵する運動量があります。ジョギングを1時間するのと1時間のお掃除では、消費カロリーも同じくらいだといわれているほど。体を動かして汗をかけば、意外なほど気分が晴れていくものです。落ち込んだ時は部屋にこもらず、立ち上がって部屋をお掃除しちゃいましょう。