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暮らしに役立つおばあちゃんの知恵袋

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虫歯予防


おばあちゃんの知恵が伝える
虫歯の予防法です。



お口の唾液が虫歯を予防



食事をすると、歯についていた歯垢は食物の影響で酸性に変化します。そしてその酸が、歯の表面を溶かし始めます。食べてからたった三分ほどのことですが、歯がもうむしばまれて、虫歯になろうとしています。

このまま放っておくとやがて本格的な虫歯になりますが、しかし人体は英知のかたまりです。そうはさせじと、口の中の唾液が奮闘。三十分ほどかけて、溶けた歯をもとの形へ戻してくれるのです。唾液には虫歯予防の働きがあり、しっかりと虫歯を予防してくれます。いわばお口のガードマン。ですから唾液が多い人ほど、虫歯になりにくいのです。

そこでこの原理を踏まえた虫歯になりにくい食事の仕方をご紹介します。



それは、よく噛んで、食べることです。よく噛むと唾液がたくさん湧いてきますね。よく噛めば消化を助けますから、歯にも胃にも体にもやさしい食べ方にもなります。めざせ、ひと口五十回。

またひまな時に、舌で歯ぐきをみがくように動かせば、唾液が口の中にたっぷり湧きます。これも虫歯予防の良い方法です。ある歯医者さんは、「唾液は歯磨きにひとしいくらいの力がある」そう語っていますよ。

■フッ素のパワー

虫歯予防にだんぜん効果があるのが、フッ素という成分です。虫歯のもとである、歯垢の酸性化を防いだり、歯そのものを酸性に強くする強化作用があります。フッ素はフッ素入りの歯磨きを使えば、簡単に利用できます。また緑茶にもフッ素が入っています。食後のお茶の一服は実は虫歯予防を兼ねていたのです。



■就寝前のワインは厳禁です。

就寝前に、よく眠れるように飲むお酒をナイトキャップといいますが、中にはナイトキャプを避けたい種類のものが。それはワインです。ワインは酸が強くて、飲んだ後に歯を磨くことなく就寝してしまうと、睡眠中は唾液の分泌がないので、歯が虫歯になりやすいなのです。オレンジや、グレープフルーツなどの柑橘類の果物も同じです。寝る前に食べることは控えましょう。

     

   


■痛むときは松葉をかむ


虫歯が痛い時に、数本の松葉を口にしてかむと、痛みが止まると伝えられています。中国の明の時代の医学書『本草網目』には、松葉の効能をこう記しています。「松を食べると元気になり、歯を固め…」。松葉にはポリフェノールの一種ケルセチンが含まれていて、このケルセチンには抗炎症作用が。それが虫歯の痛み止めに効くと言われています。