−目次−
1よもぎの汁
2キュウリの汁
3タマネギの汁
4ごぼうのおろし汁
5石けん水
6にらの汁
7ドクダミ茶
8足の裏や指を洗う
【1】蚊にはよもぎの葉の汁をつける
よもぎは野原や空き地に生えています。
よもぎの葉をしぼって、その汁を、
蚊に刺された部分に塗りましょう。
今の季節、空き地や道端にはヨモギが生えていますが、ヨモギはお灸のモグサの原料として有名な野草です。いろいろな症状に効く上に、その高い効能で、昔から、「万能薬」と呼ばれてきました。そのヨモギの主成分はシネオールといって、皮膚を保護する作用があり、虫さされなどにも力を発揮します。揉んだヨモギの葉を患部に貼ると、かゆみがピタリととまります。
【2】キュウリの汁をつける
虫にさされた部分にキュウリの汁を塗ると、かゆみがうすれていきます。キュウリの汁には消炎作用があり、咬まれたあとの炎症をしずめるからです。虫さされ以外に、あせもや日焼けにも力を発揮します。熟れたキュウリをすりおろして、その汁を患部につけて使用しましょう。
【3】タマネギ
「ハチに刺されたらタマネギ」。これは海外でも広く用いられている世界のおばあちゃんの知恵です。タマネギに含まれる硫化アリルという成分が、ハチの毒が引き起こす炎症や痛みを抑えるそうです。ハチに刺されたらすぐに生タマネギの汁を塗ると、痛みがやわらいで、腫れもひどくなりません。でもこれは応急処置です。ハチの毒は怖いもの。そのあとは必ず病院へ行ってみてもらいましょう。
【4】ごぼう
ごぼうも虫さされに効果がある野菜ですよ。虫に刺されたら、ごぼうのおろし汁を患部に塗ります。ごぼうのアクのタンニンには抗菌、消炎の力があり、かゆみや痛みが引いていきます。汗もなどにもいいそうです。
【5】石けん水
「蚊に刺されたら、石けん水を塗るとかゆみが消える」。これは昔から伝わるおばあちゃんの知恵です。なぜ石けん水がよいのでしょうか。実は蚊は咬んだときに、酸を注入するそうですが、それを石けんのアルカリ成分が中和して、かゆみを抑えるからだといわれています。手元にかゆみ止めがない時は、ぜひ試してみて下さい。
【6】蚊に刺されたらにらの汁
にらの汁は蚊にかまれたかゆみをおさえます。
1にらをきざむ
にらを適当な大きさにきざみます。料理に使わない硬い茎の部分でもOKです。
2ガーゼに包む
刻んだにらをガーゼに包みます。
3ガーゼをもんで汁を出す
汁がしみ出るまでガーゼをもみます。シミ出た汁をガーゼごと刺された部分に塗ります。
【7】ドクダミ茶
ドクダミ茶を飲み続けると、蚊に刺されにくくなります。蚊は酸性体質のひとの体臭を好みますが、ドクダミ茶を常飲すると、クエルシトリンなどの成分の働きによって、アルカリ体質になるからです。
【8】足の裏や指を洗う
蚊は足の臭いに集まるそうです。「イソ吉草酸(イソきっそうさん)」という足の臭いを作り出す成分が、蚊をひきつけているとのこと。足の指と指の間や足裏を石けんで丁寧に洗浄すると、ぐっと刺される回数が減っていきます。