懐かしい風景と暮らしの知恵 | ▲ |
●田 園 田んぼの匂い 近所に一ヵ所だけぽつりと田んぼがありました。表面だけがカラカラに乾いた肥壷があったり、牛を使って耕していたのを見た記憶があります。用水路では、よくドジョウやザリガニや亀を取って遊んだものでした。あぜ道や用水路の泥の独特の匂いは、なぜか今でも鮮明に記憶しています。(決して臭いのではありません。藁と粘土質の土が混じったような一種独特の懐かしい匂いです)(兵庫県・Y)
|
|
●町 移動の食料品販売カー 近所にスーパーがありませんでした。夕方、町のスーパーがパンなどの食品をバスに載せてやってきたのです。その時スピーカーでシャンソンが流れるので、その曲を聞いた周辺の主婦や子供が自然とバスに群がって来ました。(群馬県・K.T)
|
|
●空き地、小川など 空き地 家の近所にいくつも原っぱが残っていました。その中でいちばん広い空き地には柵があって、立ち入り禁止だったのですが、子供が入れる位の穴が開いていて、野球やバレーボールの試合を当り前のようにやっていました。たまに土地の持ち主に見つかると、すたこらさっさとみんなで逃げたものです。(東京都・R)
|
|
●お 寺 参道の露店 近くのお寺の開山式で、参道に多くの店が出ていました。サーカスや見世物小屋もあり、動けないぐらいの人ごみでした。(千葉県・O.S)
|
|
●昔の山形 戦中や戦後間もないころの、山形の田舎の風景が懐かしく思い出されます。 ・雪景色…その時分は、家と家の間隔も500メートルぐらいあり、雪が降ると道が分からなくなりました。危険ですから、他人の足跡を頼りに歩いたものです。
|
物売り | ▲ |
●四季折々の物売り 四季折々のメニューで、テキ屋さんのような人が自転車の荷台に品物を載せて売りに来ました。焼きそば、上州名物の焼きまんじゅうなどです。珍しいのがトウガラシ売りです。自転車の荷台にいろいろなトウガラシを載せて売りに来ました。ポップな色の服が印象的でした。夏は氷屋や風鈴屋がやって来て、夏を実感しました。(群馬県・K.T) |
|
●下町 |
|
●あさり売り |
懐かしいお店 | ▲ |
●駄菓子屋 ・子供のころ、目黒の平町に叔母が住んでいて、夏休みになると遊びに行きました。平町には駄菓子屋さんや貸し本屋さんがあって、ソースせんべいを買うことや、「墓場の鬼太郎」などの漫画を借りることがとても楽しみでした。(東京都・K) ・子供のころ、百円玉を握りしめ、駄菓子屋でアレコレ迷っていました。懐かしい光景です。(東京都・I) |
|
●よろず屋さんの電話 |
|
●買い物かご |
|
●新聞紙の袋 |
|
●えびせんべい |
|
●ポンポンせんべい |
春から夏へ | ▲ |
●春 代かき 昔は、馬か牛で、田んぼの代かきをしました。馬などの口元を持つ男は「ほーら。はいよー」と声をかけていました。(山形県・N.K) |
|
●晩春 鯉のぼり わが家の目の前には広い畑が広がっていました。そこの農家は4月の半ばごろになると、鯉のぼりを掲げるのです。その数が多い時で12匹もありました。風がある時は、その鯉のぼりはいい泳ぎっぷりなのです。ですが、風がない時はだらっと下がって、それは鯉というよりめざしのように見えました。(東京都・K) |
|
●梅雨 水滴 里芋畑の大きな傘のような葉っぱの上の直径1センチぐらいのころころした水滴。これは癒しの風景です。(埼玉県・H.I) 紫陽花 お祭り |
|
●夏 夏の夜の虫 夜、電気をつけていると、カブト虫が部屋に飛び込んできました。(東京都・I) 学校映画 学校の中庭で、映画を観せてくれました。戦後すぐのころで、楽しみの少ない時代でした。(東京都・W.T) |