食材の保存状態がよいと、調理の腕を振るえば、おいしい料理が必ず出来上がります。しかし腕はよくても、食材に問題があれば悲しい結末に。そこでここでは肉料理に使う食材の保存の仕方とそのコツをご紹介します。
—目次―
【1】保存期限
【2】冷凍するコツ
【3】冷凍するのはラップがよいか
■肉の保存の仕方
【1】保存期限
肉類を冷蔵庫の冷凍室で保存する期間は約一カ月です。挽き肉は空気に触れる面積が広いので二週間程度とみてください。冷凍期間が長ければ長いほど、お肉は酸化・乾燥して味も品質も劣化します。
【2】冷凍するコツ
きちんと冷凍すると、品質の劣化が最小限に抑えられます。肉を購入する際は鮮度を重視して、すぐに冷凍することがおいしさを保つポイントです。またその際も急速冷凍機能を使ってスピーディに冷凍します。
・急速冷凍するには
肉の美味しさは急速冷凍することで保持できます。冷蔵庫の「急速冷凍室」を活用しましょう。この機能がない場合は、肉を冷凍用保存袋に入れたうえで、アルミやステンレスなど熱伝導率が高い金属製のトレイの上にのせて冷凍庫で冷凍すればOK。
【3】冷凍するのはラップがよいか
ラップに包んでの冷凍は、冷凍庫内でラップがはがれやすいためNGです。冷凍の大敵は酸素。食材が酸素にふれないように、密封を心がけましょう。そこでお奨めなのが冷凍用保存袋。これなら空気を通さないため、お肉が酸化したり、霜がつくこともありません。また冷凍保存容器も空気が混入するため使用は避けましょう。
・水分を取り除いて冷凍
解凍時に肉の悪臭が出る原因は肉から出る水分です。冷凍する際、キッチンペーパーや脱水シートなどで肉の水分をとって冷凍すれば、悪臭は防げます。
・鶏肉は1食ずつ小分けする
鶏肉は一食ずつ小分けしたらラップで包んで冷凍用保存袋に保存すれば、調理の時に便利ですよ。
・挽き肉
フライパンで肉がパラパラになるまでから炒りしてから冷凍しましょう。調理の時少量でも必要な量が取り出せます。
・ハム
ハムはチルドケースで保存します。切り口を酢で拭いておくと、酢の殺菌作用で傷みにくくなります。ちなみに硬くなったハムは牛乳に浸してから調理を。その際乾燥した部分が牛乳をしっかり吸収するまで待ちましょう。