秋から冬にかけて、乾燥した季節に生じる静電気。あのバチッという破裂音と、刺してくる痛みは、だれしも嫌なもの。でもこの静電気で悩まされる人には共通点があるそうです。それは乾燥肌。本来は人の放つ静電気は、少しずつ皮膚の水分を通すことにより放電されています。しかし乾燥肌の人は皮膚にたくわえた水分量が少ないため、静電気が体に滞留しやすく、通電状態の良い金属製のドアノブなどに指がふれた瞬間、体内に溜めた静電気が一斉に放電されて、あのイヤな静電気のショートが起きてしまうというわけです。この静電気を防ぐ方法は、意外と簡単です。皮膚表面に水分を保てばよいのです。つまりは保湿です。保湿効果の高いハンドクリームや乳液などを、手や指、足、首に塗ることで、静電気現象が避けられますよ。乾燥肌が強い人は、お腹や腰などの部分もケアしておきましょう。また乾燥の季節は、洗濯時に柔軟剤を使うと、柔軟剤のもつ繊維の水分を保つ作用で、静電気が抑制されます。