あ〜、シミが付いている!
・油性のシミ(チョコ、マヨネーズ、カレー等)
チョコレートやマヨネーズ、バター、カレーなどの油性のシミは慌てて水で濡らさないこと。まずティッシュでつまむようにして、汚れをふき取ります。次に衣類の下にタオルなどで当て布をして、ベンジンを含ませた布でシミの上からからたたいて、当て布にシミを移らせます。それでも色が残っていたら、固形石鹸をこすりつけて、水を含んだ布でたたいてください。
・油汚れのシミ
油汚れは酸性ですから、アルカリ性の重曹で中和して抜くことができます。水1に対して重曹1の分量で重曹ペーストを作ります。これをシミの上につけて下さい。そのまま2時間放置してから、通常通り洗濯機で洗えばシミは落ちています。
・シャツの皮脂のシミ・汚れ
シャツなどのえりやそで口に、皮脂の黄ばみ汚れが出てきたら、汚れの部分を少し水で湿らせて、重曹をふりかけて歯ブラシでこすって汚れを落とします。それから洗濯機で洗濯すれば、汚れやシミが落ちていますよ。
・コーヒーのシミ
生地の下にタオルを当てて、糖分の入っていない炭酸水をたっぷり布に含ませて上からたたきましょう。その後おしぼりでつまむように拭きとります。
・お茶や紅茶のシミ
お茶や紅茶のシミがついたら、水でシミを洗いましょう。ついてすぐなら即、抜け落ちますよ。それでも残っているシミは、食器洗い用の中性洗剤を、少量シミ部分に落として、丁寧に揉み洗いを。後は水ですすげば完了です。
・コーヒー、紅茶が落ちにくいとき
(1)落ちにくいコーヒー、紅茶の場合は、乾いた布で水分をふき取った後、漂白作用のある酢またはレモン汁と消毒用エタノールアルコールを1対1で合わせたものを、シミにふりかけて。あとは乾いた布でトントン叩くと、シミが布に移って行って薄くなっていきます。
(2)別の方法として炭酸水を使う方法が。甘みのないストレートの炭酸水を使って下さい。衣服のシミの下に当て布をしたら、別の布に炭酸水を含ませて、上からたたくようにしてシミを落とします。炭酸の力がシミを分解して、汚れが当て布へ移ります。当て布はタオルがお奨めです。時間が経ったシミにも効果的です。
・ソースのシミは制汗スプレー
(1)ソースや味噌汁は、まずついたときに乾いた布をシミに当てるか、口で吸って水分をとります。このあと、水でぬらした布でシミをたたくと、取れていきますよ。まだ残るようなら中英洗剤を溶かした液を布かブラシに含ませて、シミの下に当て布をしてからたたくようにしてシミ抜きを。
(2)別の方法として、ソースのシミは、制汗パウダーを上からふりかけて抜く方法が。その後パウダーを払って、水で湿らせたタオルなどでたたくようにして落とします。制汗パウダーは吸水性に富むため、ソースを吸収するのです。
・しょうゆのシミは砂糖水で
衣服についたしょうゆのシミは、砂糖水で抜きましょう。まずシミがついた部分の下へ当て布をしておきます。それから小さじ2杯の砂糖を1リットルの水で溶かし、それをスポンジなどに含ませて、シミの部分をたたいてシミ抜きを行って下さい。当て布へシミが吸収されていきますよ。
・牛乳・卵のシミは
動物性たんぱく質の牛乳や卵などのシミは、熱いお湯を使うのはNG。ついたらすぐに水で洗って。時間が経ったシミは、100倍に薄めた洗剤で叩きます。
・果汁のシミは酢で
ついたすぐなら、果汁のシミは水溶性のため、水洗いすればすぐにとれます。時間が経って茶色くなった果汁のシミ場合はアルカリ成分を含んでいますから、酢で対処しましょう。布に酢を含ませたら、上から叩き洗いをしてシミを抜きます。衣類の繊維によっては酢の成分によって色落ちする怖れもあるので、まずは目立たない部分から行うようにして。
・ボールペンは酢で
服についたボールペンのシミ抜きは、アルコールや住宅用洗剤を使いがちですが、ドラッグストアへこういうものを買いに行かなくても、より効果的で簡単な方法があります。それは台所のお酢。酢を布にとって上からたたいてシミ抜きをすればスッキリ。
・ファンデーションのシミは
ついたファンデーションに布やティシュをあて、油分を吸着させます。つぎに石けんをティシュに含ませてシミに当てます。石けんのティシュをとったら、シミの裏側に布を当てて、さらに乾いた布をシミの上に当てて、上からトントンと叩いてシミを当て布に移らせます。
・口紅のシミはバターで
口紅のシミは、水洗いは厳禁です。かえって繊維に広がっていきます。こういう時は口紅がついた箇所にバターを塗って軽く揉み洗いします。口紅はバターの油に溶ける性質があるのです。そのあとは下に当て布をして、アルコールを含ませた布で上から丁寧にたたけば落とせます。綿100%の服なら、アルコールだけで大丈夫です。
・マニキュアのシミはベンジンかシンナー
ベンジンかシンナーを含ませた布でたたいて落とした後、漂白します。除光液を使う場合は、綿なら使用可。化繊の生地は傷めたり溶けたりする恐れがあるので注意して。
・ほうれん草のゆで汁で落とす
ほうれん草のシュウ酸は、クリーニング店が使用するシミ抜きにも含まれている成分です。ほうれん草をゆでた汁に古歯ブラシをひたして、シミをたたくと薄くなっていきます。
・血液は固形石けんで
いつの間にかついた、時間が経ってしまった血液のシミはとれないと思っていませんか?こういう時は固形石けんで洗ってみましょう。意外に落ちていくものですよ。なおついた直後なら、水で洗えば落ちていきます。
・古いシミにはレモン
ついたのが分からないような古いシミには、熱い湯につけた雑巾をかたく絞って湯拭きしたあと、輪切りにしたレモンでこすってみましょう。レモンの漂白作用でシミが薄くなる可能性が。
・ガムは冷やして固める
絨毯についたガムは、ポリ袋に氷を入れるか、保冷剤で冷やしてから、ガムを固めます。固まったら指で引っかけばすぐにとれますよ。
・キャンディは大根で
衣服についたキャンディのべたべたのシミは、大根のヘタなどの切り口で、根気よくたたいて落とします。大根の酵素の働きで、べたべたがとれていきますよ。それでもダメな場合は、ベンジンを含ませた布でしっかり拭いた後、乾いた布で拭いて乾かしてください。程度によっては、布に水を含ませて行っても抜ける場合が。
・酒のシミは濡らしたハンカチで抜く
お酒のシミはついた直後はあまり目立たないもの。しかしそのままにしておくと、やがて落ちにくいシミとなってしまいます。生地に残った酒の糖分はカビを発生させて、繊維の劣化や変色を招きます。衣類にこぼれた酒は、まず濡らしたハンカチで叩いて、できるだけお酒を吸収させるようにしましょう。外出時なら、まずこれに専念して下さい。そのあと帰宅して、濡らした布を再度お酒の部分に当てて、上からアイロンをかけましょう。
・クレヨンのシミは洗濯用洗剤で
子供の衣服にクレヨンのシミがついているのは多いものです。こういう時はまずいつも洗濯に使っている洗剤を布や古歯ブラシにつけて、たたいてシミ落としをしてみて下さい。これで落ちない場合はベンジンを使ってみて。ベンジンの後は、再度洗剤でたたいてシミ抜きを行います。
・古いシミのシミヌキは晴れの日に行ってはダメ
シミ抜きは時間が勝負です。早ければ早いほどシミが抜けます。しかしついた日が定かでない古いシミは、晴れた日は避けた方が無難です。というのも晴れた日は温度が高く、シミ抜き製品の成分や水分が蒸発しやすいのです。古いシミを抜くにはそれなりに時間が必要なのに、これでは充分な効果が得られません。逆に曇った日や雨の日は蒸発がゆるやかなため、古いシミがきれいに抜けやすいのです。
■服の素材別
・木綿などの丈夫な生地のシミ
木綿などの丈夫な生地のシミ抜きは、裏にタオルを当てて、表から古歯ブラシで叩いてシミを抜いていきます。
・ウールやシルクなどのデリケート素材のシミ
こうしたデリケート素材には、指先に乾いたハンカチを巻いて、シミをたたいて落とします。
・薄手の生地のシミ
薄手の生地には、綿棒を使って、シミ部分をとんとんとやさしくたたいて落としましょう。
・ネクタイのシミは叩いて抜く
ネクタイについた食べものジミや飲み物ジミを、こすってとろうとするのはNGです。こすると繊維がけば立って、生地が傷んでしまいます。こすった部分だけ白っぽくテカることにも。こういう場合は濡らした布(おしぼりやハンカチ、タオル)で、シミの部分を叩いていきます。汚れが布へ移ったら乾かして、後でクリーニングへ出すか、自宅で洗える素材は洗濯機で。