−目次−
【1】野菜・海藻編
(1)
野菜の皮を活用
(2)
大根の皮を活用
(3)
大根の葉を活用
(4)
種を無駄にしない
(5)
セロリの活用
(6)
白ネギでもうひと品
【2】魚編
(1)
残ったさしみはヅケにする
(2)
残ったジャムを和食の隠し味に
(3)
魚の骨を揚げてカルシウム補給
(4)
魚の煮汁を捨てずにもう一品
(5)
鯛やブリの煮汁で煮こごり丼
(6)
煮干しでふりかけ
(7)
けずりぶしを再活用
(8)
昆布のリサイクル
【3】お肉編
(1)
残ったひき肉は火を通して冷凍
【1】野菜編
(1)野菜の皮を活用
1厚くむいた皮をきんぴらにする
野菜は皮のすぐ下に筋があるため、煮物料理などの場合は、皮を厚くむかないと口に残ってしまいますね。ニンジン、大根、ゴボウなどの厚めにむいた皮は千切りにして、サラダや味噌汁、浅漬け、きんぴらなどに使うとグッド。無農薬のものだと安心ですが、湯通しするなどで農薬はかなり落すことができますよ。
2ブロッコリーの茎やしいたけの軸のきんぴら
ブロッコリーの茎は、かたい皮を厚くむいて、縦に薄切りにしてきんぴらに。しいたけの軸は縦に薄く裂いて、味噌汁やチャーハンに入れます。
(2)大根の皮を活用する
1切り干し大根
大根を干すとビタミンDやミネラルが豊富に。作り方は簡単。千切りにした大根の皮を4日ほど天日に干すだけです。湿気を嫌うので保存はビニール袋にいれて。
2細切り炒め
大根の皮とニンジンを細切りにします。これを半日天日で干します。あとは油でいためて酒・醤油で味を調えれば出来上がりです。ゴマをふりかけて頂きましょう。
3皮の漬け物
大根の皮を短冊に切ったら、ごま油で炒めます。あとは醤油に調味料を加えたたれにつけこむだけです。
(3)大根葉を活用
大根葉は捨ててしまいがちですがいろいろな利用法が。
1しらす干しの炒め煮
大根葉はさっと熱湯に通した後に水にさらします。葉を固く絞って細く刻み、しらすといっしょに油で炒めます。酒としょうゆ、みりんで味を調えれば出来上がりです。
2大根葉のつけもの
これだけでご飯がおいしいつけものです。大根葉はみじん切りにして、ジッパー付き保存袋に入れます。塩を中でよくもみこみましょう。冷蔵庫で1時間も置けば食べられますよ。水気をしぼったらカツオ節などをのせていただきましょう。
3つくだ煮
大根葉を細かく刻んだら、油で炒めて、しょうゆとみりんで煮詰めましょう。ごはんのかずはもちろん、お酒のつまみにも。
4唐辛子炒め
刻んだ大根葉を、ごまと唐辛子を加えて炒めると出来上がり。しょうゆや塩で頂きましょう。
(4)種を無駄にしない
種はタネにあらず生命の缶詰です。ぎゅっと栄養が詰まっています。お茶にしたりお酒にしたりと、さまざまな方法をおばあちゃんの知恵は伝えています。
・すいかの種でお茶
よく洗ったスイカの種を天日干しにしてかわかします。フライパンで軽く焦げ目がつくまでから炒りして、お湯を注いで健康茶として楽しみます。スイカの種には免疫を強化するビタミン16や貧血に良い葉酸、体温を上げて血圧を調整するマグネシウムがたっぷりです。
・かぼちゃの種茶
かぼちゃの種は海外では過敏性膀胱炎や頻尿など、尿の悩みの薬として研究されています。わたから取り出した種を天日干しにしたら、パリパリに乾いた薄皮をこすり落として、軽く焦げ目がつくまでから炒りします。お湯を通してお茶として飲みますが、塩を振っておやつにしてもおいしい。
・枇杷の種酒
枇杷の種には免疫を強化するアミグダリンが豊富に含まれています。40粒ほどの枇杷の種をよく洗ったら、天日で乾燥させて、400tのホワイトリカーにつけます。90日程度で飲めます。飲む量は限度があり、1日お猪口半分20CCほどです。それ以上はNG。杏仁豆腐に似た甘い香りのお酒です。
(5)セロリの活用
1セロリと野菜の皮のスープ
セロリをにんじんや大根の皮とともにこまかく刻んでベーコンで炒めたら、コンソメスープでことこと煮ると出来上がりです。
2セロリの葉のふりかけ
細かく刻んだセロリの葉を醤油と砂糖、あるいはみりんで炒めます。
(6)白ネギでもうひと品
1ねぎみそ
細切りにした白ネギの青身の部分を油で炒めたら、味噌、砂糖、酒(またはみりん)を加えてざっと炒めます。ごはんにかけてもよし、調味料として使ってもグッド。
2なすの炒め煮の調味料として
白ネギの青身部分の千切りといっしょににんにく、ショウガのみじん切りを炒めて塩コショウで味付けします。なすの炒め煮の調味料として使えます。とてもいしい!
【2】魚・海草編
(1)残ったさしみは、ヅケにする
食べきれなかった刺身は、ヅケで楽しみましょう。小さな器に入れて、加熱してアルコールを飛ばした煮切った酒とみりん、しょうゆをくわえた煮切り醤油(酒1みりん1醤油3)にひたひたにひたしてヅケにします。丼で食べるとおいしいですよ。
(2)残ったジャムを和食の隠し味に
サバの味噌煮や、鳥の照り焼きなど、しょうゆや味噌を使う料理の隠し味にジャムを使うと、おいしくなります。ジャムはみそやしょうゆなどの発酵調味料との相性がいいのです。冷めたほうが甘みを強く感じるため、冷めてから食べるお弁当のおかずに最適。また、照りやとろみが上手につけられますよ。ペクチンの抗酸化作用がジャムになると生果実の2倍になっています。
(3)魚の骨を揚げてカルシウム補給
昔は魚の骨をきれいに食べ残し、油でからりと揚げて食べていました。魚の骨のから揚げは、カルシウム補給に最適です。サプリメントをわざわざ買う必要がありません
(4)魚の煮汁を捨てずにもう一品
カレイや金目ダイを煮た後の汁は、捨てずに別の料理に利用します。むかしはよくこの煮汁でおからを煮ていたものです。おからが手に入りにくい場合は、生揚げやはんぺんなどの煮物でもOK。味の淡い野菜を煮るとおいしい煮物が。ブリの煮汁は、冷やして煮こごりに。
(5)鯛やブリの煮汁で煮こごり丼
鯛やブリなどの煮汁にはゼラチン質がたっぷり。冷えると自然に固まります。これをあったかいご飯にかけると煮こごり丼に早変わり。
(6)煮干しでふりかけ
だしに使うにぼしの頭やはらわたは取り除きますね。この部分をフライパンでいると、生臭さがとれます。つぎにすり鉢ですってごまをくわえるとふりかけに。
(7)けずりぶしを再活用
かつおぶしのダシをとった後は、しょうゆ、みりん、酒少量で炒り煮をしましょう。おいしさにごはんが進みます。
(8)昆布のリサイクル
1つくだに
だしをとった昆布を柔らかく煮て、山椒の佃煮、酒、たまりしょうゆで味を整えます。
2梅酒のつくだに
だしをとった昆布を梅酒と水で柔らかく煮たら、梅酒の梅と薄口しょうゆを加えてさらに煮ます。
【3】お肉編
(1)残ったひき肉は火を通して冷凍
傷みが早いひき肉は、火を通して冷凍しておきます。とくに油を使って痛めてから冷凍しておくことで日持ちがよくなります。肉味噌などの材料にしても良いですね。