【1】敷布団は厚く、掛布団は薄く
「敷布団は厚く、掛布団は薄く」これがよい寝具の条件です。マットレスを使う場合は、その上の敷布団が薄いと、背中から腰が布団の中に沈んでしまって、頭部が高くなるため、腰痛や坐骨神経痛などの原因になる恐れが。マットレスは厚さ5センチ程度の薄いものを使用して、その上に普通よりも厚めの敷布団を敷くようにします。
【2】週1回布団を干す
通常、大人はひと晩にコップ1杯の量の汗をかき、その汗の三分の一が掛布団、三分の二が敷布団に吸収されます。こうした水分が布団にこもると、綿が固くなってしまいます。また雑菌の温床にも。週1回は布団干しをして、日光に当てて、水分を抜きましょう。干す時間帯は乾燥した晴天の日の、午前10時から午後2時ごろまで。朝は蒸発した夜露で湿気が多く、干すとかえって水分を吸収することに。夕方も湿気が増えてきて、ふとんを干すにはベストではありません。
【3】布団干しによい場所と干す時間
なるべく地面から離れた、高い場所に干しましょう。必ず布団の両面を干します。40センチくらいの間隔の2本の竿に布団を渡して干しますが、寝間着やシーツ、まくらなども一緒に干しましょう。干す時間は、新しい綿の布団なら、両面を1時間半ずつ、打ち直しなら片面2時間くらいです。日差しの強い真夏の場合は、この半分の時間でOKです。
【4】収納は熱気をのぞいてから
布団干しの後は、とりこんでもすぐに押し入れに入れるのはNGです。しばらく部屋に広げて、布団の中の熱気を冷まします。
【5】布団は強くたたかない
布団を干したとき、大きな音を立ててたたく人がいますが、これもNGです。布団の綿の繊維をつぶしてしまい、綿がちぎれて弾力がなくなり、保湿力が低下することに。軽くほこりをとる程度の力でたたきましょう。
【6】カバーをかけて布団を干す
直に日光にさらして布団を干すと、布団の色を変色させてしまいます。カバーをかけたまま干しましょう。