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暮らしに役立つおばあちゃんの知恵袋

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衣類のしわ伸ばし

衣類のしわに呆然とする写真

衣類のしわはアイロンだけでは難しい場合も。時間や手間がかかって、生地の消耗の怖れも。そんな困った時には昔から伝わるおばあちゃんの知恵のしわ伸ばしをぜひ試してみて。

−目次−
【1】湿らせてしわ伸ばし
【2】スチームアイロンいらずの浴室しわ伸ばし
【3】寝押しはアイロンなしでもスーツきっちり
【4】プリーツスカートのしわ伸ばし
【5】アイロン後は衣類は椅子の背にかけて
【6】収納を工夫してアイロン回数を減らす
【7】ししゅうがふっくら
【8】アイロンがけの基本



【1】湿らせてしわ伸ばし
ポリ袋に入れた衣類の写真
霧吹きの写真

(1)湿気には衣類の繊維を伸ばす作用が。軽いしわならすっと伸びていきますよ。用意するのはポリ袋と水の入った霧吹きまたはスプレー。衣類のしわがひどい部分に水を噴霧して湿らせた後、ポリ袋に入れて口を縛り、そのまま約1時間。時間が経てば湿気が衣類全体にまわって、しわが伸びています。しわの伸びが足りない場合は、このあとアイロンを軽くかけて。スムーズにしわが伸びますよ。

(2)霧吹きをかけた衣類をハンガーに掛けておくと、軽いしわなら20分もするとしわが取れています。
ハンガーに掛けたシャツの写真

【2】スチームアイロンいらずの浴室しわ伸ばし
浴室にかけた衣類の写真バスルームの写真

しわが寄った衣類でも、アイロンなしでしわが伸ばせます。入浴後の湯気がまだ立っているバスルームに、ハンガーに掛けてひと晩吊るしておきましょう。蒸気にあたって繊維が伸びて、翌朝はしわが伸びていますよ。その際、掛けた衣類の一番下に洗濯ばさみなどを挟んでおけば、重りとなっていっそうにピンと張ります。

【3】寝押しはアイロンなしでもスーツきっちり
寝押しのイラスト

昔から伝わるしわ伸ばしの知恵に「寝押し」があります。布団の下に衣類を敷いて、寝ている間に自分の体重でしわを伸ばすというもの。やり方は簡単。畳のゴミや布団の繊維くずがなどがつかないように、新聞紙を広げてその上に衣類をきちんと整えておいて(形が崩れているとさらにひどいしわになるので注意)、そのうえにさらに新聞紙をかぶせてから、敷布団を敷きます。ひどいしわでも、翌朝にはきちんと伸びていますよ。出張中や旅行中にアイロンが使えない場合は、役に立ちますね。

【4】プリーツスカートのしわ伸ばし
プリーツスカートの写真

プリーツなどのひだ付きのスカートは、アイロンをかけた時に、二重になったひだ部分に筋がついてしまうことがあります。こういう場合はひだの生地が重なっている箇所に薄いボール紙か厚紙をはさんで、ピンとすそを引きながらアイロンをかけると、筋がつかないでしわが伸ばせますよ。

【5】アイロン後は衣類は椅子の背にかけて
まだ衣類が熱を持っているアイロン直後に、すぐに着たり畳んだりするのは、型崩れを起こす原因に。衣類の繊維は湿度や温度があるときは形が変わりやすい性質が。こういう時は椅子の背などにいったんかけて、しばらく生地の湿度をとり、熱を冷ましましょう。こうしたちょっとした工夫で、大切な服の型崩れが防げますよ。

【6】収納を工夫してアイロン回数を減らす
生地を傷める原因の一つにアイロンのかけすぎが。収納時に工夫をすると、アイロンの回数を減らすことができますよ。たとえばスラックスを収納する場合、ハンガーにそのまま吊るしておくと、折り曲げた部分にしわがついてしまいます。こういう場合はラップの芯に縦に切り込みを入れて、ハンガーのズボン掛けの棒にかぶせます。その上からスラックスを吊るせば、しわがつきにくくなります。また畳んで収納する時は、スラックスの折り目にタオルを挟んでおくのもしわよけになります。

【7】ししゅうがふっくら
ししゅうのイラスト

衣服についたかわいいししゅうも、直接その上からアイロンをあてると、つぶれてぺしゃんこに。ししゅうにアイロンをかける場合は、まずかたくしぼった濡れタオルを用意して。それをししゅう部分に当てて、布の裏側からアイロンを置く感じで当てると、ししゅうが潰れず、ふっくらと仕上がりますよ。

【8】アイロンがけの基本
(1)アイロンは力づくでかけない
アイロンは軽く、滑らすようにかけましょう。力を入れると、しわができたり、衣類が傷んだりします。折り目をつけるときも、力任せに上から押し付けるのではなく、軽く押さえるだけでいいのですよ。

(2)アイロンがけは往復しない
アイロンをかけるとき、習慣的に前後左右の往復運動をしてしまいがちです。でもこれはNG。前後左右とアイロンを動かせば、しわをつくってしまいます。また繊維が傷つくことも。アイロンは一方向に動かすのが基本中の基本です。右から左にかけたらまた右からかけます。

(3)アイロンのすべりが悪くなったときは
古いアイロンはすべりが悪くなる時があります。無理してかけ続けていると、シワができてしまったり、繊維も傷みます。こういう場合はロウを使うと便利です。まずタオルを二つ折りにして、その中にロウを削ってはさみます。タオルの上からアイロンをかけると、ロウが熱で溶けて、アイロンに薄い膜を張ります。これで洗濯物をアイロンがけすると、すべりがぐっと良くなっていますよ。