【1】ゆでない素麺の作り方
いま素麺は「ゆでない!」が新しい作り方として認められつつあります。この調理法の特長は、まずゆでないので時間が短縮されます。火を消して蒸らすだけなのでうっかり吹きこぼれを招くこともなく、ガス代の節約にも。そしてゆでたあと時間が経っても、麺同士がくっつきません。従来の素麺は時間が経つと麺同士がべたべた団子になって困っていました。これは素麺をお湯でゆがくと、麺のでんぷんが溶け出してぬめりをつくります。このぬめりが麺同士をくっつけるのりのような役目をしてしまうからです。しかしゆがかないで作ると、でんぷんの溶けだす量がわずかで、ぬめりを生じさせないため、麺同士がくっつきません。また肝心の味はというと、従来の麺を湯がいた素麺に比べると、ぬめりがないため、のどごしがつるんとしておいしいのです。こんないいとこばかりの「ゆでない」素麺の作り方をご紹介します。
-用意するもの-
・フライパン
・素麺
・沸騰したお湯
-作り方-
(1)お湯は沸騰させてフライパンへ。
(2)つぎに素麺をフライパンへ入れて10秒ほどかき混ぜます。
(3)火を消してフライパンにフタをしたまま4分間そのまま蒸らします。
(4)流水にさらしたあと、冷水でしめたら出来上がりです。
(5)好みのつゆと薬味で食べましょう。
【2】麺をゆでて作った素麺がくっつかない方法
時間が経つと、従来の麺をゆでて作った素麺は、麺同士がくっついてしまいます。残った素麺を冷蔵庫に入れたら固まって団子状態に。なぜそうなるのかは前項の【1】でお話ししたとおりです。そこでそれを避けるには、麺をゆでるときに水1ℓに対して小さじ2の酢を入れるか、または梅干しを1個入れると、酢や梅干しの酸が、でんぷんを分解するため、麺同士のくっつきを防止してくれます。