食品ロスは私たちの生存のために命をささげてくれた動植物の犠牲を無駄にすることです。軽視できる問題ではありません。しかしだからといって食品が腐敗したり傷んでいるのに、もったいないからと口にしては、体を壊すだけではなく、食中毒で命を落とすことも。このページでは食品の廃棄するときの味の目安について紹介しています。
−目次−
1
消費期限と賞味期限
2
牛肉の判断
3
ハムの判断
4
納豆の判断
5
豆腐の判断
6
卵の判断
7
練りものの判断
8
ごはんの判断
1消費期限と賞味期限
消費期限は定められた方法で保存した場合、安全に食べられる期限のこと。製造後5日以内に品質が劣化する製品につけられます。
一方賞味期限はメーカーがすすめるおいしく食べられる期間のことです。賞味期限が3カ月以内の製品には賞味期限の年月日が表示され、3カ月以上もつものには賞味年月が表示されます。
2牛肉の判断
茶色・斑点・灰色になったら破棄
空気に触れると生肉は酸化して、だんだんと鮮度が落ちて色も変わっていきます。こういうと新鮮な牛肉はきれいな赤色だと思われがちですが、新鮮な牛肉は黒い赤色が普通です。これが酸化してきれいな赤色に変っていきます。赤黒い牛肉は新鮮さの証拠で安心して食べられます。また購入後、酸素にふれて牛肉が緑色に変ることもあります。これは肉の色素自体が変化したわけで、腐敗ではありません。食べても問題がありません。ただし赤色から茶色に変色したり、表面に斑点が生じたり、灰色に近い色に変化したときは酸化が強くなって、菌が繁殖しています。破棄する時期だと考えましょう
3ハムの判断
ぬめり・糸を引く・異臭がする
ハムは開封した場合、冷蔵で2日から3日、冷凍で1ヶ月程度が賞味期限だといわれています。食べない方がよい場合は、表面がネトネトとしてぬめりがある、糸を引いている、色が黒ずんで汁が出たり異臭がある場合は、破棄しましょう。
4納豆の判断
異臭・糸を引かない
納豆の臭いがツンとするようなときは、納豆の発酵が進んでいるしるしで、ツンとしたアンモニア臭がします。また表面には白いアミノ酸の結晶も見られます。食べても健康に害はありませんが、あまありおいしくはありません。一方、あきらかに納豆とは違う異臭がしたり、納豆に糸が出ない場合は、腐敗の可能性が高いので廃棄した方がよいでしょう。
5豆腐の判断
黄色くなって糸を引く・酸っぱい臭いや味
豆腐が傷むと、黄色っぽくなり、糸を引いてきます。またカビが生えることもあります。ぬるぬるしたり、ねばつきがでてきたり、酸っぱい臭いがしたら腐敗しています。酸っぱい味や苦い味も破棄する時期の豆腐です。また水につけて浮いてくる豆腐も食べない方がいいでしょう。
6卵の判断
水に浮く・異臭がする・割ると黄身が崩れる
腐敗した卵は水に浮きますが、新鮮な卵は横になって水中に没します。水に浮くのは古い卵の中の水分が少なくなっているからです。また腐った卵を振るとぴちゃぴちゃと音がします。また割ってみると硫化水素の硫黄のような強烈な異臭が漂います。殻を割ったとたんに黄身が崩れてしまう場合も食べてはいけない卵です。雑菌により卵の細胞膜が壊されているのです。
7練りものの判断
ネバネバ・酸っぱい異臭・弾力がない
練りものが腐敗を始めると、糸を引いたりネバネバしてきて、カビが生えてきます。明らかに購入したときの臭いとは違う異臭を放ったり、すっぱい臭いが漂います。また弾力を失ったら破棄すべき時です。腐敗した練りものは食中毒を起こすため、十分気をつけましょう。
8ごはんの判断
ネバネバ・酸っぱい臭い・納豆臭
ご飯が腐敗すると黄色っぽくなってきます。ネバネバしたり糸を引いて、カビが生えたりします。臭いも酸っぱい臭いだったり、納豆のような腐敗臭がします。食べて酸っぱく、ごはんを水で洗ってべちょっとしたら、完全にアウトです。