しつこい汚れなどは、ゴム手袋の上に軍手(または古靴下)を装着して掃除しましょう。これなら直接汚れをこすり洗い出来るのです。力が直接届く上に、細かいところまでゴシゴシ洗えます。ブラシで汚れ落としするより便利ですよ。
トイレ掃除で使う洗剤は大きく分けて三種類です。中性洗剤、酸性洗剤、塩素系漂白剤です。まず中性洗剤は、通常の汚れをきれいにするときに使いましょう。軽い汚れならこれ。でもこびりついた尿石や便器の黄ばみの除去は、中性洗剤では無理なので、酸性洗剤をお使います。最後の塩素系漂白剤は、便器の黒ずみ落としに。使い分けてお掃除することが大切です。
(1)まず便座の裏側、表側の汚れを取ります。次に便器の側面や外側全般を拭きましょう。雑巾でもよいのですが、トイレ掃除用シートで拭いていけば簡単です。
(2)便器の中を、ブラシとトイレ用中性洗剤でゴシゴシお掃除します。汚れがたまりやすいところは念入りに。
便器のふちや便器の水だめのこびりつきは、トイレ掃除の中でも一番大変な箇所です。ここはトイレ用酸性洗剤をかけて30分ほど放置し、汚れをゆるませてからブラシでこすると楽にきれいになりますよ。ちなみに黄ばみや尿石もトイレ用酸性洗剤で落とすことが。黄ばみは尿の飛沫が長時間しみわたってできたもので、尿石は尿のカルシウム化合物が便器などにこびりついたものをいいます。湿布の方法は下記のとおりです。
−やり方−
(1)洗剤の成分が薄まると効果は半減するので、トイレの元栓を締めたのち、レバーを回してタンク内の水を空にします。
(2)トイレットペーパーを便器内に落して中を覆います。トイレットペーパーの上から酸性洗剤をかけましょう。その際安全のため必ずゴム手袋をつけて下さいね。
(3)30分から1時間ほど放置したら、栓を開けてトイレットペーパーごと水で流します。あとはブラシで通常のお掃除をするときれいに落ちますよ。
【5】便器の黒ずみをきれいに
便器内の水だまりに、黒い線ができることが。これが黒ずみです。ほこりやカビ、水あかが原因ですが、この黒ずみは塩素系漂白剤で落とすことができます。
−やり方−
(1)やり方は上記の【4】と同じです。水を空にしたら、トイレットペーパーを便器内に敷きます。
(2)塩素系漂白剤をトイレットペーパーの上からかけます。30分から1時間放置した後、元栓をあけて水で流します。ブラシで最後はお掃除で完了!
【6】輪ジミにはお米のとぎ汁も効果あり
お米をといだ最初のとぎ汁や二番目のとぎ汁には、脂肪分やでんぷん質が溶けています。便器に輪ジミがある場合、とぎ汁を流しいれておくと、汚れを分解してくれます。流しいれてしばらく放置後、ブラシでこすって水で洗い流せばOKです。
【7】炭酸水で汚れを浮かせる
便器の内側の汚れは飲み残しのビールやストレートの炭酸水を便器に注いで。発砲作用で汚れが落ちていきますよ。注ぐときは一気にではなくて少量ずつがベター。しばらくおいてブラシでこすり洗いを。糖分の入った炭酸水は掃除には不可です。
【8】ウオシュレットのノズルの掃除
ウオシュレットのノズルの掃除は、ノズルを引き出した状態で行って下さい。無理に引き出そうとすると故障の原因に。掃除の仕方は洗剤湿布です。ノズルにトイレットペーパーをまいて、トイレ用中性洗剤をつけて湿布します。30分後に固く絞った雑巾で拭き掃除をすれば完了。
【9】便器の下の床部分は古歯ブラシを使って
便器の下部分と床の接着部分は、とびちった汚れがこびりついています。トイレ用の中性洗剤で拭き掃除をするとともに、接着面に入り込んだ汚れは、古歯ブラシでかきだしてきれいにします。その際消毒用アルコールを使って拭き取れば、殺菌・消臭効果が。