−目次−
1
たんこぶに砂糖水
2
打ち身にジャガイモ
3
擦り傷には卵のうす皮
4
にんにくで切り傷の殺菌
5
打ち身・肩こり・筋肉痛に「おろし湿布」
6
万能薬のユキノシタ
7
よもぎの葉で止血
8
つわぶきの抗菌作用の成分が「火傷・切り傷」に
1たんこぶに砂糖水
頭を強く打ってコブができたら、砂糖を使って腫れをとりましょう。砂糖には昔から熱をとる働きがあるといわれてきました。器に適量の砂糖をいれて、少量の水でペースト状にします。それを直接こぶに塗ります。砂糖が垂れないように気を付けてくださいね。2時間もすると塗ったところが乾燥して腫れが小さくなっていますよ。乾いたらまた塗りましょう。こぶ以外にも、膝、むこうずねなどの打ち身にも効きますよ。
2打ち身にジャガイモ
打ち身をしたら昔から伝わる、ジャガイモ湿布で手当てしましょう。作り方は簡単です。まずジャガイモをすりおろします。次に湿布しても垂れないように同じ量の小麦粉を混ぜます。さらに少量に酢を混ぜると湿布薬は完成です。湿布薬をガーゼにとって患部を湿布します。乾いたら交換してください。
3擦り傷には卵のうす皮
すり傷や切り傷などは、昔の人は卵のからの内側のうす皮を、傷に貼って治していました。これはお相撲さんやプロレスラーは、今も行っている治療法だとか。うす皮にはヒアルロン酸など、皮膚の傷を治す成分がたっぷり。方法はうす皮を傷口にあてたら、ばんそうこうで上から固定します。半日ほどで傷口が癒えていき、傷あとも目立たなくなるそうです。
4にんにくで切り傷の殺菌
すり傷や切り傷ができた際、消毒液が見当たらないときが。こういう場合は、にんにくが役に立ちます。にんにくの硫化アリルには強力な殺菌効果が。にんにく2片をおろし金ですりおろしたら、ガーゼに包んでしぼり汁を作ります。これを5倍に薄めて下さい。別のきれいなガーゼをこのおろし汁にひたしたら、それを傷口に当てます。こうすると殺菌消毒の応急手当てができますよ。
5打ち身・肩こり・筋肉痛に「おろし湿布」
大根のイソチオシアネートという成分には、消炎作用があります。これは大根をすりおろすと出てきます。大根おろしは昔から、この働きを生かして、打ち身や筋肉の痛みに効く湿布薬として用いられてきました。用い方は簡単です。大根おろしを布に伸ばして患部に湿布するだけ。痛み以外にも、筋肉疲労にも効きますよ。
6万能薬のユキノシタ
庭などに生えているユキノシタは、昔から擦り傷や切り傷、軽いやけど、虫刺されに良いとされてきた野草です。これらは生葉の汁を塗って用います。おできには軽くあぶってよくもんだものを患部に当てて湿布します。乾いたら取り換えて下さい。
7よもぎの葉で止血
よもぎはお灸のもぐさの原料となるもので、いろいろな薬効があり、昔から重宝されてきました。その効き目のひとつとして、止血作用があります。よもぎの成分タンニンには細胞を収れんして引き締めるため、血を止めてくれるのです。止血にはよもぎの葉をよくもんで傷口に当てて下さい。
8つわぶきの抗菌作用の成分が「火傷・切り傷」に
つわぶきのハート形の葉には、ヘキセナールという、強力な抗菌成分が含まれています。葉の青汁で火傷や切り傷の患部に塗ると効果があります。また葉の雑菌が気になる人は、葉を火にあぶったのちに細かく刻んで用いても。打撲、湿疹にも効果があります。