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暮らしに役立つおばあちゃんの知恵袋
NPOおばあちゃんの知恵袋の会
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〒879-1505大分県速見郡日出町
川崎1612番地1
体ぽかぽか、疲れがスーッ。
梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)は、ぞくぞく寒気がする風邪の引き始めや、体の冷え、疲労に効果がある、我が国に昔から伝わる飲み物です。
■梅干しの成分と効用
梅干しはすでに平安時代の書物の中にみられる食品です。以来現代まで、長きにわたって日本人に食べ続けられてきたその理由は、ひとえに健康づくりに強い力を発揮するという点にあります。梅干しの成分のクエン酸やリンゴ酸、カテキン酸には、腸を守り整える強い力があります。腸は健康のかなめです。腸が弱くては全身の細胞に新鮮な酸素と栄養を届ける血液の質も流れも悪く、自然治癒力も免疫力も強い力を発揮できません。梅干しにはこの腸を強化するパワーがあります。
また梅干しは殺菌力が大変強く、病原菌を駆除する力は絶大です。まだ民間に西洋の優れた医薬品がなかった江戸時代や明治時代では、梅干しでコレラなどの病気を治していたとのこと。現代でも食中毒や病原性大腸菌(O-157)を予防したり、食あたり、水あたりを避けたい場合は、梅干しを食べ続けていると難を逃れます。お弁当などにも梅干しが入っているのは、この殺菌力を使った腐敗防止のため。昔の人はこの梅の効用を指して「梅はその日の難逃れ」と言って朝必ず口にしていました。今でも旅館の朝食に出る梅干しはその名残でしょうか。梅干しのクエン酸などの成分には、このほか疲労の原因となる乳酸などの疲労物質を体から排出する働きも。疲れにより腸の力も、免疫力もダウンします。体に元気をつけて、腸と体力を回復させ、体を温めて血液をサラサラにする梅干しは、今でも日本人の健康づくりには必須の食品です。
■梅醤番茶
この梅干しに、抗ウイルス作用や殺菌作用のあるカテキンを含む番茶と、体を温める醤油を混ぜあわせたのが梅醤番茶です。体をじっくり温めて疲労を回復、ウイルスから体を守る働きがありますから、寒気を覚える風邪の引き始めや、体の冷え、疲労回復に力を発揮します。
》つくり方
①湯のみに梅干しを1個入れて、熱い番茶を注ぎます。
②梅をスプーンかお箸で潰したら、お醤油をちょっぴり注ぎます。これで出来上がりですが、すりおろしたショウガを加えると、効果がアップしますよ。
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