首周りが伸びてしまったTシャツは、どうしても見た目の印象がわるいもの。その原因は、シャツを脱ぎ着する際に首回りを強く引っ張ってしまうことや、洗濯中に他の衣類と絡んで繊維が引っ張られることにあります。こうしたことで繊維が傷んで襟部分がゆるみ、格好が悪いシャツになってしまうのです。
これを防ぐにはまずシャツを脱ぐ際に襟周りを広げる癖を改め、裾を持ち上げるようにしてスムーズに頭から抜くことを心掛けましょう。また洗濯時には襟部分の生地を軽くまとめて、輪ゴムで止めておくと、引っ張りによるダメージが防げますよ。
すでに首周りが伸びてしまった場合でも、スチームアイロンを使えば修復できます。首の手でよれた部分を軽く伸ばして整えたあと、スチームを高温設定にしたアイロンで(合成繊維の場合は低温から中温)、襟元に軽く触る感じでプレスします。このとき化学繊維のシャツの場合は当て布を使用して下さい。アイロンは縦方向にのみ動かし、横方向には動かさないよう注意してください。横方向に動かすとよれがさらに拡大しますよ。
アイロンをかけ終わった後はシャツが完全に冷めるまでそのまま置いておきましょう。これで、襟元がだらしなくなったTシャツでもきれいな仕上がりになります。