ウツ気分がつらい
【相談】
毎日が憂うつで、やりきれません。仕事は経理ですが、ときどき数字上のミスをしてしまい、上司から注意を受けてしまいます。キャリアは三年ですが、自分の能力がまわりよりかなり劣っているような気がします。同僚との人間関係も、なんだかぎくしゃくしています。仕事以外でも、何かにつけて自己否定、自己批判の気持ちが出てしまい、自分が嫌になっています。最近はストレスからか、むくみも出ています。ウツはまだ医師にかかるまで深刻化しているとは思いませんが、毎日がブルーで、
面白くありません。
（別府・24歳・女性）
【アドバイス】
医師にかかるほど重度ではない、ウツ気分に悩むということですが、ウツは自分でも軽度重度の判断がついにくい面が。信頼できる医師をご存じなら、いちどカウセリングを受けてみてもよいでしょう。
（１）セロリ葉のお風呂に入ってみましょう。
ウツっぽい時は、頭でいろいろ考えず、おいしいもの食べたり汗をかいたりと、体主体の楽しみをあじわうと、ウツな気分も解消されることが多いのですが、それがなかなか出来ないのが、ウツ気分の特徴でもあります。そこでセロリの葉のお風呂をお奨めしたいと思っています。温泉やスーパー銭湯で体を温めてもよいのですが、自宅のお風呂で、心に作用するちょっと変わったお湯につかるのも、ブルーな気分の解消につながるでしょう。セロリの葉には「アピイン」や「セネリン」という香気成分を含み、ウツ気分からくる焦燥感などの緊張を落ち着かせる働きがわかっています。またむくみによいカリウムや、血流を促進してむくみ解消に役立つピラジンといった成分も含んでいます。
・セロリ風呂のつくりかた
よく洗った３本分のセロリの葉を3cm程度に刻んで、お茶パックに入れたらお湯に浮かべます。お風呂の中でこれをもむと、セロリの成分がお湯に流れ出し、香りが立ち上って心も体もリラックス。冷え性や便秘の改善効果もあります。
（２）お掃除に精を出してみる
お掃除にはウツ気分を改善したり、解消する効果があることを、精神科の研究者が発表しています。あたりいちめん散らかった部屋を、黙々と片付けていると、暗い心が次第に晴れていきます。これは掃除に集中することで、それまでくよくよ悩んでいた想いを忘れてしまうから。と同時に、幸せホルモンのセロトニンが、脳の中に増えるからだそうです。また散らかった部屋を片付けることで、それまで感じなかった達成感も生まれて、自分を責め抜いてきた自己批判の気持ちが薄らぐのです。ウツ気分の時は体を動かすのがおっくうですが、そこをなんとかはねのけて、部屋のお掃除に取り掛かってみて下さい。
（３）ウツ気分をいじらない
この重い気分を何とかしようとすると、情けない今の自分を責めてしまいがちです。そうなるとウツの元凶である自己批判を始めてしまい、ウツ気分はいつまでたっても晴れません。ウツ気分はいじらないことが一番です。心のチャンネルを変えるようにして、何か今の自分が楽しめることに心を向けてみましょう。ウツ気分は気分転換ができると、抜ける糸口が見つかりやすいものです。何とかしようとあせらず、気楽に楽しめる対象へ、心を向けて下さい。