体を温めるお風呂として、大根の葉を利用した干葉湯〔ひばゆ〕がいま注目されています。干葉湯は昔から冷え取りの薬湯として有名。現代人の体温は36.2度だといわれますが、50年前の日本人の平均体温は36.8度でしたから、大きく下がっています。運動不足で筋肉の低下からくる血流不足や、冷たい飲み物、エアコンによる冷害などが原因だと説明されていますが、そのためアレルギーや生活習慣病、肩こり、腰痛など、低温不足で起こるさまざまな病気が蔓延することになりました。さてそこでこの干葉湯です。原料となる大根の葉は栄養が豊富。ビタミン(B1、C、E)、カルシウム、鉄分、ナトリウムなどのミネラルや、ビタミンAのベータカロテンなど、体を元気にする成分に満ちています。そうそう温泉の成分である塩化物や硫化イオンなども含んでいるのですよ。干葉湯はこの大根の葉を干して、葉の滋養をぎゅっと凝縮、入浴剤として用います。
・干葉湯の作り方は簡単です!
干葉湯は体をじっくり温めますから、冷えはもちろん、不妊症にも効くという言い伝えが。作り方は簡単です。
(1)大根1本分の葉ざく切りにします。それを通気性のよいざるなどに広げてください。
↓
(2)ざるにいれて1週間ほど陰干しするとカラカラに乾燥します。それを木綿の袋に包みます。(洗濯ネットでも可)
(3)袋を湯船に入れてお風呂を水から沸かします。冷え取り成分は、水から沸かすことで抽出できます。
追い炊きできないお風呂の場合は、鍋で(2)の葉を煎じて、その煎液を湯船に入れてください。
あとはぽかぽか温まるだけ♪
関連記事
・お風呂で毒だし
・お風呂の意外な歴史