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のどの痛みをとるおばあちゃんの知恵袋

TEL. 090-1211-0042

〒879-1505大分県速見郡日出町
川崎1612番地1

身近な野菜果実でのどをスッキリ!

のどが腫れて痛いんです。
腫れや痛みの取り方、
教えて~!おばあちゃん。


のどが腫れて痛い女性のイラスト


ハイハイ、まかせなさいな♪

-目次-
【1】野菜でのどの痛み撃退
その1「大根はちみつ」
その2「すりおろしにんじん」
その3「焼きネギ」
その4「すりおろしにんにく」
その5「大根湯」
その6「しょうがを飲む・塗り薬」
その7「黒焼き昆布入葛湯」


【2】果実を使ったのどの手当
その1「梅エキスを常備」
その2-1「きんかんの甘煮」
 その2-2「きんかんの塩煮
その3「のどの痛みにはスモモ・プルーン」
その4「のどの痛み渇きに梨のホットジュース」
その5「りんごがのどに良い」


【3】うがいでのどをスッキリ
その1「番茶でうがい」
その2「梅酢でうがい」


【4】薬草でのどのケア
その1「枇杷の葉エキス」
その2「アロエの葉をすりおりして飲む」
その3「ミントティー」


【5】咳・タンに効果的

その1「咳・タンに青梅の砂糖漬け」
その2「咳・タンにぎんなん」
その3「咳が続くときは手湯・足湯」

その4「しつこい咳やたんにれんこん汁」



【1】野菜でのどの痛み撃退
■その1「大根はちみつ」
のどの痛みにはドンピシャ効く、「大根はちみつ」がおすすめだよ。大根の成分イソチオシアネートには、のどを殺菌して炎症を鎮め、痛みを止める働きが。大根は昔からのどのトラブルにはもってこいといわれてきた食材です。またはちみつにも、成分のグルコン酸による炎症を抑える作用や、痛みを軽減してくれる働きが。「大根はちみつ」は、この二つの力で、のどの腫れや痛みを緩和してくれるのです。

■大根はちみつの作り方は
 簡単です。

(1)大根1/4本を2センチ角に切ります。
   大根を切っているイラスト

(2)切った大根を密封容器に入れて、
   上からはちみつを、
   かぶる程度にかけます。
   
(3)冷蔵庫にひと晩置いて、
   うわずみの液を小さじ1杯ほど
   飲みます。
   はちみつのイラスト


■その2「すりおろしにんじん」

のどが痛い時は、生のにんじんもいいのですよ。生のにんじんの成分のβカロテンが、気管支の粘膜を強化する働きがあるのです。すりおろしてそのまま食べると、のど風邪が気管支炎に悪化するのを防いでくれますよ。生が苦手な方は、しぼって大さじ2杯ほどの、汁を飲んでみましょう。

すりおろしたにんじんの写真


■その3「焼きネギ」

ネギの強いにおいのもととなる、ネギの成分、硫化アリルには、のどの炎症を緩和する働きが。この硫化アリルを、のどの改善に用いるにはネギの白い部分を5センチほど切って、コンロで焼いて、それを手ぬぐいやタオルにくるんで、首に巻きます。すると揮発した硫化アリルが、口や鼻から吸収されて、のどの痛みが改善されていくのです。和製のどのアロマテラピーです。

ネギを焼いているイラスト 焼いたネギを首に巻いた女性のイラスト
コンロのイラスト
 ネギを焼いて    首に巻きます


■その4
「すりおろしにんにく」

にんにくにも、流加アリルがたっぷりです。のどの痛みや腫れに効きますよ。にんにく100gをすりおろしたものに、黒糖50g、はちみつを茶さじ10杯ほど加えます。毎朝スプーン1杯を飲みます。刺激が強い時は、お湯を足して調節して下さい。

ニンニクのイラスト


■その5「大根湯」

大根イラストはちみつイラスト
ビタミンⅭが豊富で皮膚の粘膜を強化する大根と、炎症を止める働きのあるはちみつをミックスさせた飲み物です。
(1)皮のまま、だいこんをすりおろします。
(2)おろし汁を大さじ4杯、温めた湯飲みに入れましょう。
(3)好みでしょうが1片のしぼり汁と、はちみつを入れます。
(4)2倍の量の熱湯で薄めて、大根の風味がとばないうちにすぐに飲みます。


■その6「しょうがを飲む・塗り薬」
しょうがイラストはちみつイラストごま油イラスト
しょうがにはのどの炎症を鎮めるほか鎮痛、解熱効果もあるため、風邪にはとてもよい食品です。
・しょうが湯
するおろしたしょうがに湯を注いではちみつを加える。
・お口の塗り薬
しょうがをおろして茶さじ3杯分ぐらいしぼって、ごま油を少しずつ加えてまぜたものをのどの奥から上あご奥に塗ります。


その7「黒焼き昆布入葛湯」
昆布のイラスト葛粉のイラスト
昆布はのどによいといわれている食品です。昆布の成分ヨウ素がのどの痛みなどに効果を発揮して、昔から咳止め、タン切りの民間療法としてもちいられてきました。また葛の成分サポニンには「咳や痰を抑制する」働きが。葛のとろみは胃の中で葛湯の熱が冷めない効果も備えており、体の血流を促して体温を上げ、しかも胃に優しいのです。この二つを合わせた「黒焼き昆布葛湯」の作り方は次の通り。(1)小さめなサイズ(3センチ程度)に切った昆布を鍋に入れて、昆布を炒って黒焼きを作ります。鍋の中で箸で転がしながら30分ほど炒って下さい。昆布の黒焼きができたら、すり鉢ですって黒焼きの粉末を作ります。(2)つぎに1カップの水に大さじ1の葛粉を入れて塩をごく少量加えます。中火にかけながら、透明になるまでかき混ぜます。(3)(2)で作った葛湯に小さじ半分の黒焼きを入れたら完成です。



【2】果実を使ったのどの手当
■その1「梅エキスを常備」
梅には、のどの不快感を緩和するほか、疲労回復にも効果があるクエン酸やリンゴ酸がたっぷり。容器の1/3に梅を入れてホワイトリカーを満たし、三か月ほど漬けたら、梅エキスが出来上がり。常備しておけば、不調を感じたときに役立ちますよ。

青梅のイラスト


■その2
「きんかんの甘煮」

きんかんはビタミンAとCがたっぷりの果実。せきやたん、のどの痛みを止める働きで、昔から重宝されてきました。きんかん200gときんかんがかぶる程度の水を鍋に入れて火にかけます。水が半分になったら、砂糖100gを加えて、とろみがつくまで煮込めばできあがり。冷ましたら、冷蔵庫保管を。1日に5個ほど食べましょう。酸味がある、さわやかな甘みを楽しめますよ。

きんかんのイラスト


■その3「のどの痛みにはスモモ・プルーン」
スモモイラストプルーンイラスト


のどの粘膜を強化するビタミンAや、抗酸化作用に優れたビタミンEを豊富に含むスモモやプルーンは、のどの痛みや風邪の時に最適の果実です。生のプルーンやスモモはそのまま食べてもおいしく、また種を取り除いてから、アルミ箔で包んで、トースターかフライパンで蒸し焼きにしても。生の果肉をのどに貼っても効果がありますよ。


■その4「のどの痛み渇きに梨のホットジュース」

なしの写真
熱の風邪で喉が痛い、渇くというときは、昔から梨をそのまま食べていました。梨は熱を緩和して、喉の渇きを癒してくれます。咳が出たりや喉が痛い、たんが絡む場合は、梨のホットジュースが効果的です。梨1個をすりおろしたら、ふきんでしぼるか、ミキサーにかけましょう。これを鍋に入れて温めたらできあがりです。ハチミツがあれば加えて下さい。効果がぐっと増しますよ。梨には栄養ドリンクには必ず含まれるアスパラギン酸がたっぷり。疲労回復と免疫力を強化してくれます。


■その5「りんごがのどに良い」
焼きリンゴのイラスト
りんごにはのどを潤して咳を鎮める効果があるといわれています。そのまますりおろして食べてもいいのですが、冬は体を冷やす恐れも。そこでお奨めが焼きりんご。りんごの芯をくりぬいたら、塩をひとつまみ中に入れて、全体にシナモンをふりかけます。オーブンの受け皿には水を入れておき、そのうえで40分程度焼いて、柔らかくなったら出来上がりです。好みでバターを落としても。おやつにもなるおいしいのどの薬です。



【3】うがいでのどをスッキリ
■その1「番茶でうがい」

番茶には殺菌作用のあるタンニンが含まれています。市販のうがい薬がなくても、番茶があればOK。番茶うがいは簡単です。いれた番茶をコップに注ぎ、ひと肌程度に冷ましてうがいをするだけです。番茶以外でもタンニンを含んでいる紅茶でも同様の効果がありますよ。なお効力アップをはかるなら、番茶は三年番茶を使いましょう。その三年番茶を鍋で番茶を煮だした中に1%くらいの塩を入れて、うがいをすれば、のどがスキっとして風邪予防にもなります。
番茶の写真


■その2「梅酢でうがい」

梅酢とは梅干しを作る際に、塩漬けした梅から生まれる酢で、のどの痛みによいクエン酸が豊富です。のどが痛んだり、腫れたりした時は、梅酢でうがいをすれば、効果てきめんですよ。方法は簡単。小さじ1の梅酢をコップ1杯の量のぬるま湯で割って、がらがらとうがいします。またクエン酸は疲労回復効果も高いので、体がだるいときは、お湯割りを飲んでみましょう。疲労は風邪の原因です。疲れや風邪の兆しを感じたら、梅酢でうがいやお湯割りで手当てをしておきましょう。自宅に梅酢がなければ、市販のものでも効果があります。
梅酢の写真



【4】薬草でのどのケア
■その1「枇杷の葉エキス」

枇杷の葉が様々な効果があることは有名です。咳やたんをとったり、あせもに効果があったり、胃の働きを強化したり、鼻詰まりや鼻炎を抑えるなど、八面六臂の活躍をします。のどの痛みにももちろんOK。枇杷には様々な栄養が含まれていますが、とりわけビタミンB17と呼ばれるアミグダリンは、炎症をいやす強い力があります。のどが痛い時、枇杷の葉エキスをスプレーボトルに入れて、喉の奥にめがけてシュッシュッと噴霧すれば、腫れや痛みが消えていきます。乾燥しがちなホテルや飛行機で眠るときは、これさえあれば本当に安心ですよ。

・枇杷の葉エキスの作り方

(1)枇杷の葉 を30枚用意します。できれば冬に採集したものが栄養をいっぱいに含んでします。
採集した枇杷の葉の写真
 

(2)枇杷の葉を水洗いします。できれば写真のように固く絞った濡れ布巾で汚れを取るのが理想的です。
濡れ布巾で汚れを取る写真


(3)葉を5センチくらいに刻みます。
5センチに刻んだ枇杷の葉の写真


(4)成分がより出るために手でもみます。
手で枇杷の葉をもむ写真

(5)1.8ℓのホワイトリカーに漬けます。
1.8ℓのホワイトリカーに漬け込んだ写真

(6)三か月寝かせるとさらしのふきんでこして用います。枇杷の葉エキスはのどの痛み他、体が痛い部分に吹きかけても。また盃1杯を健康維持で飲んでもOKです。このエキスをお風呂に入れると体ポカポカの枇杷湯になりますよ。


■その2「アロエの葉をすりおりして飲む」

アロエイラスト
のどが痛い時や、咳が出るとき、アロエの葉の効き目は昔から伝えられています。
(1)長さ5センチくらいのアロエの葉をよく洗って、すりおろします。
(2これにカップ1の熱湯を注いで飲みます。
(3)はちみつやレモン汁を加えるとのみやすくなりますよ。


■その21「ミントティー」
ミントのイラスト
のどが痛い時は、ホットミントティーを飲みましょう。ミントには消炎効果や解熱効果があるとされています。またのどをスッキリさせる清涼感も。ミントののど飴もお奨めです。



【5】咳・タンに効果的
■その1「咳・タンに青梅の砂糖漬け」
青梅イラスト

咳が止まらないときは苦しいですね。そんな時は青梅の砂糖漬けがよいとされています。
1水洗いした青梅に、梅と同量の砂糖をふりかけて漬け込みます。
2三か月すると汁が上がってきますので、この汁を大匙一杯、日に三回飲みましょう。


■その2「咳・タンにぎんなん」
ぎんなんイラスト

ぎんなんはビタミンAやB群、C、鉄分、カリウムなどを含み、咳止めやたん切りなどに効果があります。咳やタンにはぎんなん6個を焼くか煮て食します。


■その3「咳が続くときは手湯・足湯」

  足湯イラスト

咳が続くときは手と足を温めてみましょう。
(1)45度前後の少し熱めのお湯を洗面器に張って両手をつけます。しばらくすると首や額に汗が出てきます。お湯が冷めたら差し湯をして。だんだん咳が治まってきますよ。
(2)足先も同じようにして温めましょう。
(3)手足をあっためたら暖かい布団で寝ること。


■その4「しつこい咳やたんにれんこん汁」

レンコン汁の写真
のどの炎症を抑えるポリフェノールのタンニンや、自然治癒力や免疫力アップに効果があるビタミンⅭを豊富に含むれんこんは、咳やたんに苦しむときに、ぜひ使ってほしい食材です。れんこんでつくるおばあちゃんの「たん切り」は「れんこん汁」。よく洗った皮付きのれんこん100ℊをすりおろしてから汁を絞ります。その汁に小さじ1のレモン汁と大さじ1の蜂蜜、カップ1のお湯を加えてまぜあわせます。朝晩2回に分けて飲むようにします。
・れんこん湯もお奨め
皮ごとすりおろしたれんこんで、30~40㏄のおろし汁をつくります。中へショウガのおろし汁2滴を落としたら、醤油や塩で味をつけます。さらに小さじ1強の葛粉をまぜてよく練り上げて、150㏄の熱湯を注ぎます。これを手早くかき混ぜたら完成です。飲むときは体を冷やす甘いものや果物はいっしょにとらないこと。1日2回、朝晩飲みましょう。熱が高い時は、れんこんのおろし汁を少量飲んでも。なお市販のれんこんの粉末を用いれば、いつでも「れんこん療法」ができますよ。