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NPOおばあちゃんの知恵袋の会は我が国に伝わる健康の知恵や暮らしの知恵を、次世代へと伝えていく特定非営利活動法人です。

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著名人が語るおばあちゃんの知恵袋

第17回 庄野 真代さん

”ドキドキ”が心のくもりを取り除く研磨剤になるんです


庄野真代さん

■私、とっても“もったいながり”なんです

晩秋の日比谷公園近くのホテルのロビーに現れた庄野さんは、シャキッと背すじを延ばしてテンポ良くさっとうと歩く姿は、テレビで観たままの実に美しい方だった。

庄野真代さんはご存知の通り歌手として数々のヒット曲を世に出し、NHKの紅白歌合戦にも『飛んでイスタンブール』で出場してその名を知らない人はいないくらい幅広い層のファンを持つトップミュージシャンである。
個人的なことではあるが、以前ある歌番組に出演された庄野さんが「これから世界一周の旅に出ます」とサラリと言ってのけたあのシーンが今でも忘れられない。とにかくカッコいいのだ。


インタビューをさせていただいて、まず驚いたのは声がまったく変わっていないということ。あの独特の大人びた女性の声という印象そのままで若々しかった。まずは、そのあたりの秘けつを伺ってみた。

自分の身体との対話はよくしますよ。必ず一日、一回は汗をかくように心がけています。特別に何かをするというよりも、普段の生活の中で出来る“ながら運動”が好きですね。例えば洗濯物を干すときも全身を使って干したり、テレビを観ながらも軽く身体を動かしたり。私、とっても “もったいながり”で、いつも一石二鳥か“三鳥“にならないかと考えてしまうんです。朝起きてパソコンを起動している少しの間でも何か他の事をしたり、少しも無駄にしたくないんです。すごく貧乏性なんですよ。と庄野さんは笑う。

また「理由がないと休めない、リラックスべた、休みべた」と、ご自分のことを言う庄野さんはお仕事で忙しいなか、つい最近まで大学に通っていた。海外留学の経験や大学院も出ている才女である。昼は勉強、夜は仕事と毎日やることが多くあって睡眠は1日5、6時間、夜明けと共に寝る日も多いという。「布団に入っても楽しいことが浮かんできて、寝てる場合じゃないと起き出したりします」と、とくにかく毎日が充実しているようだ。

■音楽には“間違い“や“正解”はなくて、自分の心にあるものを自分なりに表していくもの

小さい頃は体が弱かったんです、とやさしく微笑む庄野さん

こんなに積極的に動き回り“健康そのもの”という感じの庄野さんだが、実は子供の頃は体が弱くて入退院を繰り返したという。

今まで15回くらいは入院しました。小さい頃は病弱で運動もあまり出来なくて、一人で本を読んでいることが多かったんですよ。

身体を動かすことよりも、ピアノなど音楽に興味が向いたのは当然の方向だったのかもしれない。そして小中学校の音楽の先生との出会いも、その後の庄野さんに大きな影響を与えた。

小学校のときの先生は、子供の一人ひとりの個性を伸ばそうとしてくれました。苦手なことよりも、少しでも子供の良い部分や得意なものを見出そうとしてくれたんです。そして中学の音楽の先生は“音楽って何かを僕も探している、一緒に学ぼう“と、自分の好きな歌を好きなように歌っていくことの大切さや、『音楽には間違いや正解はない。音楽というのは、自分の心にあるものを、自分なりに外に表していくも』という自分を表現することの大切さを学びました。

その後、アマチュア時代は“オーディション荒らし”といわれるくらいの実力派として名を上げ、プロの道へと進んでいった。

プロの人たちと仕事をして思ったことは、みんなすごく健康なんですよね。歌手の仕事は歌うことはもちろん大事だけど、それよりもまず第一に”どんな状態でも一番いい歌を歌える体を作っておく”ということが大切な仕事なんです。

小さい頃は病気がちだったからこそ、今の自分の身体の状態にはとくに気を配り、そして健康であることに感謝しているという。それがいつまでも変わらず若々しい庄野さんの秘密なのだと実感した。

■あの世界一周旅行で、自分も地球のメンバーの一人なのだと感じることができました

(庄野真代さんプロフィール)
出身:大阪、星座:山羊座、 血液型:あきらかにB型
-最近の主な活動-
2004年 3月、法政大学「人間環境学部」卒業。 4月、マキシシングル『Be yourself』リリース。 9月、早稲田大学院アジア太平洋研究科国際関係学科入学。 11月、12月とCDアルバム発表。
2005年 平和市民コンサート「セプテンバーコンサートJP」を提唱し、9月11日、全国39会場で開催される。
2006年 3月、特定非営利活動法人「国境なき楽団」を設立、訪問コンサート、セプテンバーコンサート、世界の子どもたちに楽器をおくる活動などを組織で取り組みはじめる。 6月、CD『あなたが微笑うとき』をリリース。 9月、早大大学院を終了。
公式サイト「庄野真代のWebあとりえ」(事務所:ルフラン)より抜粋

1980年に旅行したのは30カ国、130都市以上。最初は思いつきで気楽に、いろいろな人や文化、自然を見てみようというくらいの、とくに目的もない世界旅行の予定だった。ところが最初に訪れた国、タイで気持ちの大きな変化があったという。

バンコクの食堂で、タクシーの運転手をしながら英語の勉強をしているという人に「タイで獲れたエビは全部、日本に輸出される。エビを養殖するために美しい島の周りに生えているマングローブを切り開き、自然が失われ、漁師も農家の人も仕事が無くなっていく。これをどう思いますか?」と意見を求められたが、何も答えられなかったんです。そんな自分に、そして日本の外で起こっている現実を何も知らなかったということがショックでした。
この時、旅の目的を決めました。「地球の素顔を見て歩く旅にしよう」と。
そういう目で地球を見て歩き、地球を邪念なく先入観なくあるがままの姿を見ていくうちに、自分も地球のメンバーの一人なのだと感じることができました。

そして世の中をみると私たちはいかに“ねばならない”という考えにとらわれているのかと思えるようになりました。もっと自由に発想して、自由に表現していけばいい。本当に幸せなことや本当に豊かなことって何だろうと考えることが出来るようになりました。

 

■”ドキドキ”が心のくもりを取り除く研磨剤になるんです

世界を旅していろんな人と接し、いろんな文化を見てきた者の使命として“伝えなきゃいけない”とずっと考えていました。そして、私は音楽をやっているのだから音楽を通してそれをカタチにしていこうと思ったのが、NPO法人「国境なき楽団」設立のきっかけです。

一人では声が小さくて届く範囲も狭いけれど、同じように何かをしたいと思っている人が一緒になって声を出したらもっと遠くまで届くようになるんです。
私自身、寄り道をして少し遠回りして、いろんな所で”お花”を摘んで、まとめてブーケにしたのが今活動している「国境なき楽団」なんです。

「国境なき楽団」の活動としては、使わなくなって家で眠っている楽器を海外の施設に送ったり、実際に持って行ったり、最近ではマレーシアの子供たちに会ってきました。またクアラルンプールでは地元のバンドとセッションして交友を深めてきました。コトバはなかなか通じないけど、音楽だと心のコミュニケーションができて本当に楽しいんです。

「国境なき楽団」のボランティア活動はとてもたいへんそうですね、という問いに庄野さんは首をふる。

ボランティアというと髪を振り乱して一生懸命やって辛いというイメージがあるけれども、そうではなくて自分たちがやれることを楽しんでやっています。自分たちが楽しむことが大切なんです。

何かやりたいと思ったら、もう一度周りを見直してみて下さい。 チャンスやきっかけは、実は身近にいっぱいあるんです。心を澄ませ、耳を澄ませてみると見えてくるもの、聞こえてくるものがあるんです。
そしてなにより”ドキドキ”がいいんですよ。ドキドキが心のくもりを取り除いてくれる研磨剤になって、いろいろなことを気づかせてくれるんです。だからドキドキするものには、なるべく遭遇しようと毎日心がけています。

とキラキラとした笑顔で語っていただいた庄野さんは、来年以降にはトルコにも活動の幅を広げるという。あの名曲「飛んでイスタンブール」が本場のトルコで流れる日も近いようだ。これからの更なるご活躍に期待しつつインタビューを終わらせていただきます。
おばあちゃんの知恵袋の会は、庄野真代さんと「国境なき楽団」を心から尊敬しそして応援をしていきたいと思う。

(第17回 庄野真代さん インタビュー 終わり)







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